「ずっと負け続けてきたけど、ようやく光が見えてきた」Mattonが語るPAELLAS結成6年目の自負と覚悟【Archive】|the future magazine
かねてから耳の早いインディーファンの間で注目を集めていたPAELLASの周辺状況が慌ただしい。PAELLASは昨年夏に『出れんの!?サマソニ』に出演し、今年に入り、全国版のe.p.『Remember』を発売したかと思えば、今月からピーチ・ジョン(!)のCMトラックにが選ばれた。
親しみやすい兄ちゃん風情でもない。スノビッシュでモードな服装で自分たちの美学を守り、淡々と“自然と体が揺れる音楽”を追い求めてきたPAELLASであるにも関わらずだ。
昨年5月、ライヴハウスで海外のWild Nothingなどと同期するような「Hold on Tight」という楽曲と、ナードな色気たっぷりなパフォーマンスを見て以降、PAELLASの虜になっていた僕は、昨年12月に原宿VACANTでのライヴ企画『3』にも登場してもらった。そしてバンドのモードが変わりつつあることを感じ、インタビューの依頼をした。
インタビューの最中「今年がダメならもうダメ」とまで言い切るボーカルのMattonと、never young beachのギタリストとしても活躍する、PAELLASの中心的トラックメイカーのANANの2人に、過渡期の中にいるPAELLASについて、自分たちが求める音楽像と、バンドの中で見えつつある変化の兆しについて、前後編に分けて話を聞いてみた。