和波たかよし

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    和波たかよしワナミタカヨシ

    四歳よりヴァイオリンを始め、辻吉之助、鷲見三郎、江藤俊哉の各氏に師事。第31回日本音楽コンクールの優勝を機に、日本フィルのソリストとして斎藤秀雄氏の指揮で楽壇にデビュー。パリのロン=ティボー国際コンクール、ロンドンのカール・フレッシュなどにも上位入賞。この間、ヨーゼフ・シゲティー、ダヴィッド・オイストラフ、シャンドール・ヴェーグ氏らのもとで研鑽を積み、イタリア、シエナのキジ・アカデミーではセルジョ・ロレンツィ、リッカルド・ブレンゴラ両氏に師事。その結果として、68年に「点字毎日文化賞」、71・78・83年「文化庁芸術祭優秀賞」、93 年「第23回モービル音楽賞」、95年「第26回サントリー音楽賞」を受賞した。これまでに国内の主要オーケストラはもとより、ドイツのライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、イギリスのロンドンフィル、バーミンガム市響、セント・マーチン・アカデミー管、アメリカのボストンポップスなど、著名な数多くのオーケストラと共演。80年以降は、ピアニスト土屋美寧子と、国内外で数多くのデュオ・リサイタルを開催。また自ら、いずみごうフェスティヴァルオーケストラを主宰するかたわら、母校の桐朋学園大学で非常勤講師を務める他、ハンガリー、デブレツェンのコダーイ音楽院などでの後進の指導にも意欲的に取り組んでいる。