ブッダ・ブランド

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    ニューヨークで運命的に出会ったMC3人とDJ。ラッパー/プロデューサー/レーベル・オーナーなど八面六臂の活躍をみせる、デヴ・ラージ。多彩なボキャブラリーを駆使してヒネリのある詞を渋い声で繰り出すCQ。難解なリリックでリスナーを翻弄するNIPPS。そして、ニューヨーク仕込みのDJプレイで、クラウドを自由自在にロックするマスターキー。彼らは95年に自主制作による12インチ・シングル「FUNKY METHODIST」を引っ提げ帰国、翌年、シングル「人間発電所」でメジャー・デビューを果たした。
    彼らがすかさず大反響を呼び、「無敵の3本マイク、ブッダMC'S」と言わしめた理由には、かなりブッ飛んだコトバの言い回しが挙げられる。それは例えば、「全身超ILL HIPHOP フロー者、いかれてる、いっちゃってる、異ノーマル、病んでるBUDDHA COMIN AT YA天下一ILLER」といった一節に顕著だ。まるで日本語と英語をパズルのように巧みに組み合わせ、独自のコトバで強烈なパンチ・ラインを創造するのである。また、デヴ・ラージが手掛けるトラックは、膨大なレコード・コレクションから厳しく選び抜かれた、70'sファンクやソウルの珠玉のネタを中心に構成され、原曲のドス黒いテイストを色濃く反映させている。そしてこれまでの活動を凝縮し、最大限に注ぎ込んだ大作が00年リリースの『病める無限のブッタの世界〜 BEST OF BEST(金字塔)〜』だ。音楽業界やヒップホップシーンに対する闘いの姿勢を中心としたリリックは、アルバム全体に張り詰めた緊張感をもたせ、男臭さを充満させたといえる。——彼らは作品をリリースするごとにセールス面でも成果をあげながら、自らの硬派スタンスを常に崩すことなく、マスとコアの両軸で絶妙にバランスをとっている稀有なアーティストだ。

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