ザ・ヤンガーズ

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    ザ・ヤンガーズザ・ヤンガーズ

    67年に結成され、GS第三世代を担った6人組の実力派グループ。作曲は、当時17歳の鈴木陽一が担当。若さに甘えることのない卓越したテクニック(けれど全員、頭を撫でたくなるような童顔です)と、女殺しな詞世界は全国の婦女子をトリコにしたほどで、今でも初期のザ・ヤンガーズには「やりて」の風格すら感じとれる。
    ザ・キンクスの「Tired Of Waiting For You」のイントロ部を導入した「マイ・ラブ・マイ・ラブ」や、ザ・ローリング・ストーンズの「Get Off Of My Croud」を彷彿させる「離したくない」などのブリティッシュR&Bに傾倒したサウンドは、ヘヴィ・リスナーをもニヤリとさせ、刺激的ですらあった。そして、GSブーム衰退とともに筒美京平や村井邦彦といった外部の大御所作曲陣を迎えて、ポップ歌謡から演歌歌謡路線へと転向。芸能界で生き残りをかけた努力の結果、まったく原型をとどめないくらい変形しきってしまい、残念ながらシーンから色あせるようにフェイドアウトしてしまった。