作曲家・岩代太郎が発案したプロジェ
クト「奏劇」の第三章が始動 高橋克
実、浜中文一ら出演でミステリータッ
チのリーディングドラマを上演
国立音楽大学の教授である山脇(高橋克実)は、たった一人で学生のメンタルケアを担当している真中(富田靖子)のサポート役として、学生の相談を聞いている。今、悩みを聞いてもらっているのは学生の林(浜中文一))だ。彼の前には黒いメトロノームが置かれ、山脇の方には白いメトロノームが置いてある。メトロノームは古く、動いてさえいないが、曰くあり気な雰囲気を醸し出していた。
林は山脇に相談事をしながら眠ってしまったらしく、ふと目覚めた。礼を言って教授の部屋を出た林だが、自分が何の話を山脇にしていたのかを具体的に覚えていなかった。
別の日、チューバ奏者を目指す陽気な学生の望月(寺西拓人)にメトロノームについて聞かれた山脇は、このメトロノームの歴史を語って聞かせる。そして確信を持ってあることを望月にすると、何を言っても望月はゲラゲラと笑い、それを見た山脇は満足そうにほくそ笑んでいる。
山脇には今でも思いを寄せている初恋の相手、村田美穂(斉藤由貴)に数十年ぶりに手紙を書いていた。その村田から返信があったのだが……。
【原案/作曲】 岩代太郎 / ピアノ コメント
誰もが心の内では気が付いているのに、時として私たちを取り巻く社会に充満してはいないでしょうか。本作品における「2つのメトロノームが紡ぐ怪しげな物語」は、鏡に映し出された現代社会の有り様なのです。どうか「言葉」と「音楽」で紡ぐ「奏劇」ならではの世界へ、お越し下さい。
メトロノームが刻む人それぞれのテンポ。淡さと狂気を併せ持つこの物語には奏劇が相応しい。ぜひ全身で感じて頂きたいです。
岩代太郎さんの情熱が生み出した音楽と演劇が融合した新たな世界観です。
従来の朗読劇とは一線を画す舞台に参加できることに、今からワクワクしています。「音楽と共に語る言葉」、「言葉が奏でる音楽」を僕自身も楽しみたいですね。
奏劇『メトロノーム・デュエット』に出演致します、浜中文一です。
凄い方達と共演させていただくので、稽古中ガッツリと勉強させてもらいます。
今回の奏劇がどのようになるのか僕も楽しみに、そしてお客様に楽しんでもらえるように稽古していきたいと思います。
『メトロノーム・デュエット』に、望月役で出演させていただきます、寺西拓人です。
この「奏劇」という新しい芸術に携われることが、今からとても楽しみです。vol.2を拝見させていただきましたが、
独特な空気感の中、音楽と共に物語が進んでいく様に、ゾクゾクしたことを覚えています。
このプロジェクトのお力になれるよう精進いたしますので、ぜひ劇場へお越しください。
不可思議な世界の『メトロノーム・デュエット』
視覚と聴覚が刺激を受ける台本…。むしろ楽譜に近いかもしれません。
ちょっと怖いですが、
マエストロの指示に応えられるよう、しっかり心を整えます!
演ずるとは何かをずっと自問自答してきて、
まず俳優はこの身体から発する磁場、
エネルギーのようなものに誠実であるべきと最近とみに感じます。
朗読劇ならば、声。
そこに魂を込めること。そんな風に臨みたいです。
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