【Dumyy Lou インタビュー】
俺はロックンロールを
流行らせたいんだ

Dumyy Lou

モウリケイタ(Vo&Gu)が率いるDumyy Louが、3月29日にデビューミニアルバム『The Dumyy Lou』を配信リリースする。60年代ロックをはじめ、古き良き洋邦のロックンロールに惹きつけられた彼が、20歳の等身大の想いを乗せたメロディックで初期衝動にあふれた楽曲を披露。往年のロックファンの心を揺らし、新世代のリスナーにも衝撃を与える新たなロックヒーローが誕生した。

ロックンロールが
俺の一番やりたかった音楽

レコーディング風景

ケイタさんの音楽の出会いや、自分で音楽活動をやりたいと思ったきっかけは?

小学4年生の時におじいちゃんがギターを教えてくれたんですよ。そこからギターに興味を持ち始めて、中学の時にちゃんとしたギターを買ってもらって。音楽をやりたいと思ったのは高校に入ってからですね。中学生の頃はback numberとかが好きで、弾き語りの練習をしたりしていたけど、高校で軽音楽部に入った時にバンドをやってみたいと思ったんです。俺が入った軽音楽部は早い段階から自分で曲作りができる環境だったから、それは今思えば良かったですね。

Dumyy Louの音楽は60~70年代の海外や日本のロックといった、ルーツロックの影響が大きいですよね。

前はリアルタイムで流行っている曲もたくさん聴いていたんですけど、軽音楽部の友達が聴いている音楽を吸収してからすごく広がりましたね。特に衝撃だったのはSIX LOUNGE。高校1年生の時にSIX LOUNGEを初めて聴いて“何だ、これは!?”と思って。それまではいろいろなロック、パンクを聴いて曲作りをしていたけど、自分の曲の焦点が合っていなかったというか…でも、SIX LOUNGEの音楽に出会った時に“俺がやりたかった音楽だ!”と感じたんです。そこからはどんどん深堀りして60年代のロックまで聴き漁るようになって、“やっぱりロックンロールはいいな。これが俺の一番やりたかった音楽だ!”と思って今のスタイルになりました。

その揺るぎないスタイルで、いよいよOIKOS MUSICからデビューするわけですが、デビューが決まった時の気持ちは?

とても嬉しかったです。自分の作品を世に出せたり、大きなライヴをしたりという経験がなかったから、やっと一歩上のところに足を踏み入れられた実感がしました。

デビュー作は6曲入りのミニアルバムですが、制作にあたって意識したことは?

俺はロックンロールを流行らせたいんですよ。今のチャートにこういうロックが入ったら絶対にいいと思っていて。こういうロックを求めてる人たちに“これだ!”と思ってもらいたいし、その先駆けになりたいと意識して作ったのがこのアルバムで。もともと美メロの曲が好きだったんだけど、今回はよりロックなものにシフトして作りました。歌詞はいつも今しか書けないものに焦点を置いていますが、このミニアルバムは特に色濃く出せたと思います。自分の等身大のままを打ち出せたし、自分の色を出せましたね。

どの楽曲もそれぞれにロックの醍醐味を味わわせてくれて、聴き応えのある一枚に仕上がっています。レコーディングはどうでした?

かなり楽しかったです(笑)。これまでのバンドでは俺が95パーセントぐらい作ったものを持っていって、バンドで曲を完成させる感じだったから、イチからみんなと作っていく楽しさを味わえたのがすごく新鮮で。

レコーディング風景

The Beatlesのプロデューサー、ジョージ・マーティン監修の芸術の森スタジオでのレコーディングだったんですよね。

はい。音がめちゃくちゃ良くて、本格的なスタジオでした。自然の風景も味わえたし、“俺、頭の中が汚れていたのかも!?”と思うぐらいにスタジオへ行ったらすごく頭の中がクリーンになって(笑)。

(笑)。そんな絶好の音楽環境に加えて、今回、back numberやSPYAIRなどのサウンドメイクを手がけた渡辺敏広さんとご一緒した感想は?

すごく刺激を受けました。自分の知らない世界を見ることができたし、音楽の聴き方も変わったんですよ。だから、次につながる経験になったと思います。例えば、歌だけじゃなくて、楽器や音の配置、音色、音が合わさった時にどうヴォーカルが聴こえるかとか、いろいろと考えながら音楽を聴けるようになって。作り手の意識で別のジャンルの音楽を聴くようになって幅が広がりました。

レコーディング風景

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