【HoneyWorks インタビュー】
幅広い方に楽しんでもらえる
アルバムになった
アルバム『ねぇ、好きって痛いよ。〜告白実行委員会キャラクターソング集〜』ジャケットイラスト
3年振りのアルバム『ねぇ、好きって痛いよ。〜告白実行委員会キャラクターソング集〜』は昨年春に放送されたアニメ『ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜』に登場するキャラクターをはじめ、HoneyWorks作品ではお馴染みのキャラクターたちが歌う全32曲を収録。そんなアルバムの制作エピソードや最近の活動について、メンバーに語ってもらった。
アルバムって音楽だけじゃなく、
グッズ感覚で持っていてほしい
全32曲、過去最大の曲数ですね。キャラクター数が多すぎて、ホームページのキャラクター相関図を見ながら聴きました。
ヤマコ
キャラクターがめちゃめちゃ増えたので、相関図も1年くらい前に更新したんですよ。今作は告白実行委員会シリーズ初期の『告白予行練習』や『初恋の絵本』に出てくるキャラクターの楽曲から、昨年放送されたアニメ『ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~』(以下、『ヒロインたるもの!』)の楽曲まで収録しているので、昔から知ってくださっている方はもちろん、アニメから入った方まで幅広い方に楽しんでもらえるアルバムになったと思います。
3パターンのジャケットのイラストは各世代のキャラクターになっていて、初回生産限定盤Aが涼海ひよりと白波渚、Bが扇野りょうと綾瀬恋雪、通常盤が高見沢アリサと柴崎健(以下、シバケン)という。
ヤマコ
最初は2形態の予定だったので、アニメ『ヒロインたるもの!』の3人娘(涼海ひより・服部樹里・中村千鶴)と、ひとつ年上の男子3人(山本幸大・榎本虎太朗・柴崎健)という、友達同士の絵柄で作ろうと思っていたんです。でも、収録曲が全部出揃って改めて収録曲リストを見たら“対”になっている楽曲が結構あって。そこで初心に戻ってじゃないけど、1stアルバム(2014年1月発表の『ずっと前から好きでした。』)の時みたいな男女ペアにすることで、ちょっと懐かしさもあってHoneyWorks(以下、ハニワ)らしさも出ると思ったので、各世代を代表する男女ペアを描くことになりました。
Gomさんとshitoさんはヤマコさんのジャケットイラストにスタンプで返したそうですが、どんなスタンプだったのですか?
shito
親指を立てているイイネ系のスタンプで返しました。
Gom
トイプードルがニヤリとしているグッジョブ的な(笑)。
ヤマコ
返しが雑なんです(笑)。
DISC1はアニメ『ヒロインたるもの!』を中心にしたキャラクターの曲がまとまっていますね。
Gom
曲順はshitoくんがメインで考えてくれたのですが、関係性があるキャラクターの曲同士で並んでいるのがいいですね。今までのアルバムではそういう並べ方をしたことがなかったので、最初は新鮮で“えっ!”ってなったんですけど、歌詞の内容を考えながら追っていくと、ちゃんとストーリー性があるんですよ。
shito
前のアルバム(2020年1月発売の『好きすぎてやばい。〜告白実行委員会キャラクターソング集〜』)までは曲調を意識して並べて、クリエイティブな感じが出るように考えていたんです。でも、初心に帰って考えたら、ハニワのアルバムって音楽だけじゃなく、グッズ感覚で持っていてほしいという気持ちもあるし、アニメから入った人に“こういう世界観なんだよ”と分かりやすくしたいと思って。それで個々のキャラクターがどういう感情で恋をしたり、付き合ったりするのかを、極力伝わりやすくなることを意識して曲順を考えました。
ヤマコ
最後が「元生徒 feat. 明智咲(CV:緑川 光)」でしっとり終わるので笑っちゃいましたけど(笑)、これはこれで新しいと思ったし、キャラクター重視でまさにハニワならではの曲順だと思います。
レコーディングで印象に残っているエピソードを教えてください。
ヤマコ
私は普段はレコーディング現場に立ち会うことがあまりないのですが、キャラクター性の部分を監修してほしいということだったので、今回は「好きな子に嘘ついた。 feat. 白波渚(CV:榎木淳弥)」と「年の差なんて feat. 綾瀬恋雪(CV:堀江 瞬)」のレコーディングに立ち会わせていただきました。恋雪くんに関しては「告白ライバル宣言 feat. 綾瀬恋雪(CV:代永 翼)」(2014年11月発売のアルバム『僕じゃダメですか?? 〜「告白実行委員会」キャラクターソング集〜』収録曲)の時はまだ高校生だったのですが、今回は年齢が上がって大学生という設定なので、「告白ライバル宣言」の時の元気な恋雪くんとはまた少し違った雰囲気にしたくて。堀江さんががっつり恋雪くんを作ってきてくださって、最初からイメージばっちりでしたね。「告白ライバル宣言」の時から成長した恋雪くんという感覚で聴いてもらえたらと思います。
ちゅーたん(CV:早見沙織)の曲が3曲連続で収録されているのもアツいです。特に「可愛くてごめん feat. ちゅーたん」はTikTokでも人気で、YouTubeではMV再生数が4,000万回を超えていますし。
shito
早見さんとのレコーディングはすごく楽しかったです。アニメの収録が終わってからのレコーディングだったので、ちゅーたんというキャラクターには二面性があることも理解されていて、挨拶後の第一声が“今日は千鶴ではなく、ちゅーたんですね!”でした(笑)。ちゅーたんらしい可愛さをめちゃくちゃ作ってくれて、“ちょっとやりすぎましたか?”と逆に訊かれ、“それくらいのほうがいいです”と返すやりとりもあったりと、和やかで笑いの絶えないレコーディングでした。
「コスプレしたいのっ! feat. 扇野りょう(CV:井上麻里奈)」はいかがでしたか?
Gom
扇野りょうはあまり情報が出ていないんですけど、今ある設定だけでしっかりキャラクターを作り込んできてくださって。“井上さん、さすがだな”と思いましたね。
りょうってコスプレする子だったんですね。
Gom
そこは井上さんもびっくりされていたようです。ギャップがある子なので、身長が高くてカッコ良いけど、乙女チックな部分も持っていて可愛いものが好きだから、そうなるとコスプレしそうじゃないかと(笑)。
成海聖奈(CV:雨宮天)の曜日の曲は火・水・木が入っているのですが、これで一週間を制覇したのでしょうか?
shito
土曜日がまだなんです(笑)。雨宮さんのエピソードなのですが、「火曜日はチューデイ ‐another story‐ feat. 成海聖奈(CV:雨宮天)」は可愛く攻めたいと思って雨宮さんには可愛く歌っていただいていたのですが、やりすぎるといやらしくなって、女の子に嫌われる聖奈になりそうだという話になって。聖奈は女の子の憧れであってほしいというのが根本にあるので、そこのラインをどのくらいにするのかを雨宮さんからもいろいろ案をもらいつつ、“これはやりすぎですかね?”“これくらいで抑えておきましょう”などと話をしながらレコーディングを進めました。
最終的には何パーセントくらいで?
shito
70パーセントくらいですかね。全開のパターンも録ったのですが、結構ヤバかったです。ディレクション側のスタッフからは“おお〜!”という歓声があがりましたけど(笑)。
ヤマコ
一定のところからの需要がめちゃめちゃありそうではあったんですけどね(笑)。
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アニメではモブだった子がハニワの楽曲では主人公にアーティスト
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