舞台「エヴァンゲリオン」主人公・渡
守ソウシ役に窪田正孝 キャストやオ
リジナルのストリー詳細も明らかに
無秩序な開発、争いにより、海や大地は汚染され、壊滅的な惨状を呈した地球。
限られた地域に「ドルフ」と呼ばれる集落を作り、暮らす人々がいた。
そんなドルフの一つをリーダーとして牽引する渡守ソウシが、その日、目撃したもの……。
新たな高エネルギー資源が特務機関「メンシュ」によって発見され、最高司令官・菅生マサツグの指揮のもと、「エヴァンゲリオン」が海底を穿ち、地中深く潜っていく。
しかし、ここで思いも寄らない事態が発生する。
掘り進めた地底から、巨大な未確認生物「イキモノ」が出現したのだ。
エヴァで必死の迎撃を行い、なんとかイキモノを地中に閉じ込め、強固な蓋をする。
それから半年。
渡守ソウシは、ドルフのシェルターの向こうの光景に目を疑う。
再びイキモノが出現した。
イキモノと激闘を繰り広げるエヴァを茫然と見つめるソウシ。
急変する事態を前に、動揺する蓮見タンをはじめとするパイロットたち。
疑念を強めるソウシは、メンシュのドルフ上級担当官・瑞穂ユウに近づく。
一体何が起きているのか? 誰が何をしようとしているのか?
イキモノとは? エヴァンゲリオンとは?
明るみになる真実と、晴れない疑念との間で、人々は……。
舞台版は物語も登場人物も変えて新たなシナリオで描くことになりました。神、人類、戦争、侵略、破壊、そして再生。
「エヴァ」が描くメッセージを、蠢(うごめ)く今この時代に演劇を通して観客に直接届けられたらと思っています。
本来、手を出してはいけない「エヴァンゲリオン」という山のように高い壁に挑むことを真摯に受け止めて「ビヨンド」を完成させたいです。
お芝居を始める前から憧れていて、いつか一緒に仕事をしたいと思っていたシェルカウイさん。自分が想像していたより早く夢が叶って、ワクワクが止まりません。
「エヴァンゲリオン」の世界を新たな形にするということはあまりにもプレッシャーが大きすぎると感じていますが、シェルカウイさんや窪田さんら素晴らしい才能の方々と一緒に、この偉大な作品の核にあるものを捉え、表現することは、激動の時代である今、大きな意味をもつと強く感じています。お楽しみに。
これはまたもの凄い大渦に巻き込んでいただきました。大変なことになりました。とにかくこれは未知なるエヴァンゲリオンです、しっかりと喰らいついていきたいと思います。乞うご期待。
エヴァンゲリオンを初めて観た時は衝撃的でした。マジンガーZ で育った僕のヒーロー像とはかけ離れた、善と悪が混在した存在だったからです。そして今回、歌舞伎町に新しくできる劇場のこけら落としで、舞台版「エヴァンゲリオン」を上演する。それに参加できるのをとてもうれしく思います。
もう描き切った感のある「エヴァンゲリオン」を、新たにどういう形で舞台に上げるのか。「エヴァンゲリオン」世代でない僕でさえワクワクします。どうぞご期待ください!
耳を疑った。エヴァを演劇で。なぜわざわざそんなことを。意味がわからなかった。大学生になって間もない頃だったと思う。友人が今ハマっているというテレビアニメを見せてくれた。鋭利なロボットがビル群を跳躍し、咆哮し、そのパイロットの少年は泣き叫んでいた。
なんだこれは。理解しきれないものを浴びせられて脳がブルブル震えていた。
25年ほど経ってその渦中に身を置くとは露知らず。今はリアルに身体が震えている。怖い。ひたすら怖いのです。
しかし、いつしかその震えが、武者震いのようにも感じられ始めている。ラルビ氏の構想や演出プランが深まるにつれ、不確かな不安をナンセンスに感じた。このラルビエヴァ、乗るしかない。三歩進んでは三歩下がるような執筆がもう2年近く続いている。
きっとこれは終わらない。上演されても終わらないものがここにある。
震えがおさまることは、とうに諦めている。皆さんには、きっといい震えを。
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