FEATURE / DURDN 結成時の夢をひとつ
ずつ、少しずつ叶えるDURDN。勢いに
乗る3人の足取りを振り返る
初のアニメ・タイアップとなった最新シングル
DURDNが1月13日(金)に初のアニメ・タイアップとなる最新シングル「My Plan」をリリースした。
DURDNは韓国をルーツとするSSWのBakuと、プロデューサー/コンポーザーのSHINTA、そしてトップライナーのyaccoによるプロデュース・デュオ=tee teaによるプロジェクト。1月6日(金)よりTOKYO MXほかにて放送開始となった新作オリジナルTVアニメ『Buddy Daddies』のエンディング・テーマのために書き下ろした今作は、MTV全盛時代の欧米のポップス〜AORを想起させるようなトラックに、透き通るような歌声、穏やかなメロディが乗っかった1曲。シティ・ポップのような洒脱なセンスがありつつも、どこか“いなたさ”も感じさせる辺りがニクいポイントだ。
今作の制作における、いつもと異なる点を訊くと、本人たちはこう答えてくれた。「あえてエレキ・ベースのソフト音源のみでベースを作ったことでしょうか。基本的には自分で弾いたり、シンセ・ベースをたくさん重ねることの方が多いのですが、今回はあえてチープさを出したくて。ジャズベのソフト音源をそのまま使いました」。
また、楽曲全体を覆うセンチメンタルなムードについては、フュージョン的な要素が大きく寄与しているようにも思える。「元々自分が好きな音楽、やってきた音楽のなかにフュージョン系のジャンルもあって。日本のフュージョンっぽいコード進行を入れてみたかったということもあり、サビ前にそういったセクションを差し込みました」。
今回は初となるアニメのエンディング曲起用ということで、もちろんその歌詞にも注目したい。『SHIROBAKO』『花咲くいろは』など、いわゆる“お仕事シリーズ”でも知られるP.A.WORKSと、練り込まれたシナリオで定評のあるニトロプラスがタッグを組んだ『Buddy Daddies』は、2人組の殺し屋バディと天真爛漫な女児との家族生活を描いたアクション&ホーム・コメディ。
今作の制作における、いつもと異なる点を訊くと、本人たちはこう答えてくれた。「あえてエレキ・ベースのソフト音源のみでベースを作ったことでしょうか。基本的には自分で弾いたり、シンセ・ベースをたくさん重ねることの方が多いのですが、今回はあえてチープさを出したくて。ジャズベのソフト音源をそのまま使いました」。
また、楽曲全体を覆うセンチメンタルなムードについては、フュージョン的な要素が大きく寄与しているようにも思える。「元々自分が好きな音楽、やってきた音楽のなかにフュージョン系のジャンルもあって。日本のフュージョンっぽいコード進行を入れてみたかったということもあり、サビ前にそういったセクションを差し込みました」。
今回は初となるアニメのエンディング曲起用ということで、もちろんその歌詞にも注目したい。『SHIROBAKO』『花咲くいろは』など、いわゆる“お仕事シリーズ”でも知られるP.A.WORKSと、練り込まれたシナリオで定評のあるニトロプラスがタッグを組んだ『Buddy Daddies』は、2人組の殺し屋バディと天真爛漫な女児との家族生活を描いたアクション&ホーム・コメディ。
「My Plan」の歌詞はもちろんその世界観に沿うように綴られつつも、決してそれだけには縛られない普遍性も有した内容になっている。作詞については次のように話してくれた。「ただ幸せに満ちた言葉を並べるだけだと軽く聞こえてしまう可能性があるし、家族の形や距離感なども本当に人それぞれだと思うので、その辺りのバランスはかなり悩みました。姪っ子が遊びに来たとき、妹と姪っ子が同じ体勢で寝ていたり裸足で家中を駆け回ったり、口癖を真似したり、そういう日常がなんだかいいなと思い、参考にしました」。
タイアップ作品の世界観を汲みつつも、それをスパイスに自分たちのポテンシャルをさらに拡張したような「My Plan」。このシングルを経て、この先のDURDNの動きにも改めて大きな注目が集まりそうだ。先日発表された、Spotifyが今年飛躍を期待するアーティスト10組『RADAR:Early Noise 2023』にも選出されるなど、2023年のスタートを華やかにきったDURDN。この機会に改めてその足取りも振り返ってみたい。
タイアップ作品の世界観を汲みつつも、それをスパイスに自分たちのポテンシャルをさらに拡張したような「My Plan」。このシングルを経て、この先のDURDNの動きにも改めて大きな注目が集まりそうだ。先日発表された、Spotifyが今年飛躍を期待するアーティスト10組『RADAR:Early Noise 2023』にも選出されるなど、2023年のスタートを華やかにきったDURDN。この機会に改めてその足取りも振り返ってみたい。
12ヶ月連続リリースや多角的な活動展開
DURDNの結成は2021年の1月。韓国のアイドル・グループ、IZ*ONEへの楽曲提供や自身のユニット・ひみつのネリネとしての作品発表などを行っていたtee teaのSHINTAとyaccoが、偶然BAKUと出会ったことからDURDNというプロジェクトは動き出した。3人それぞれのルーツや、結成に際しての詳細な話は こちらのインタビュー(https://spincoaster.com/interview-durdn) をチェックしてほしい。
BAKUが書いた曲を3人でブラッシュアップする形で完成させた1stシングル「Conflict」の発表から、なんと2021年を通して12ヶ月連続リリースを敢行。ほぼノー・プロモーションながら数々の楽曲がSpotifyの主要プレイリストに選曲された。なお、その途中となる2021年8月には「イカしてる」でソニーミュジックの洋楽部署からメジャー・デビューも果たしている。まさにストリーミング時代ならではのキャリアを構築している。
BAKUが書いた曲を3人でブラッシュアップする形で完成させた1stシングル「Conflict」の発表から、なんと2021年を通して12ヶ月連続リリースを敢行。ほぼノー・プロモーションながら数々の楽曲がSpotifyの主要プレイリストに選曲された。なお、その途中となる2021年8月には「イカしてる」でソニーミュジックの洋楽部署からメジャー・デビューも果たしている。まさにストリーミング時代ならではのキャリアを構築している。
2022年には初のライブを東阪で開催したほか、引き続きコンスタントに楽曲を発表。なかでもグルーヴィーかつファンキーなシングル「WARUNORI」は古着系人気YouTuberのポーカーズがMVに出演したことでも大きな話題を呼んだ。
また、tee tea名義では2021年にも乃木坂46の楽曲「Hard To Say」をプロデュースしているほか、yamaが昨夏リリースした2ndアルバム『Versus the night』ではDURDNとして楽曲提供した「マスカレイド」が収録。どちらも80’s感溢れる華やかな音色が印象的な、ダンサブルなナンバーであり、アーティストの魅力を引き出しつつも、自分たちのカラーも上手く落とし込んでいる。特に「マスカレイド」のギター・カッティングやコーラス・ワークにはDURDNの個性が強く表れているように思う。
Text by Takazumi Hosaka
【リリース情報】
【リリース情報】
DURDN 『My Plan』
Release Date:2023.01.13 (Fri.)
Label:Sony Music Labels Inc.
Tracklist:
1. My Plan
■ 配信リンク(https://DURDN.lnk.to/Myplan)
■DURDN: Twitter(https://twitter.com/DURDN__) / Instagram(https://www.instagram.com/durdn__/)
Label:Sony Music Labels Inc.
Tracklist:
1. My Plan
■ 配信リンク(https://DURDN.lnk.to/Myplan)
■DURDN: Twitter(https://twitter.com/DURDN__) / Instagram(https://www.instagram.com/durdn__/)
初のアニメ・タイアップとなった最新シングル
DURDNが1月13日(金)に初のアニメ・タイアップとなる最新シングル「My Plan」をリリースした。
DURDNは韓国をルーツとするSSWのBakuと、プロデューサー/コンポーザーのSHINTA、そしてトップライナーのyaccoによるプロデュース・デュオ=tee teaによるプロジェクト。1月6日(金)よりTOKYO MXほかにて放送開始となった新作オリジナルTVアニメ『Buddy Daddies』のエンディング・テーマのために書き下ろした今作は、MTV全盛時代の欧米のポップス〜AORを想起させるようなトラックに、透き通るような歌声、穏やかなメロディが乗っかった1曲。シティ・ポップのような洒脱なセンスがありつつも、どこか“いなたさ”も感じさせる辺りがニクいポイントだ。
今作の制作における、いつもと異なる点を訊くと、本人たちはこう答えてくれた。「あえてエレキ・ベースのソフト音源のみでベースを作ったことでしょうか。基本的には自分で弾いたり、シンセ・ベースをたくさん重ねることの方が多いのですが、今回はあえてチープさを出したくて。ジャズベのソフト音源をそのまま使いました」。
また、楽曲全体を覆うセンチメンタルなムードについては、フュージョン的な要素が大きく寄与しているようにも思える。「元々自分が好きな音楽、やってきた音楽のなかにフュージョン系のジャンルもあって。日本のフュージョンっぽいコード進行を入れてみたかったということもあり、サビ前にそういったセクションを差し込みました」。
今回は初となるアニメのエンディング曲起用ということで、もちろんその歌詞にも注目したい。『SHIROBAKO』『花咲くいろは』など、いわゆる“お仕事シリーズ”でも知られるP.A.WORKSと、練り込まれたシナリオで定評のあるニトロプラスがタッグを組んだ『Buddy Daddies』は、2人組の殺し屋バディと天真爛漫な女児との家族生活を描いたアクション&ホーム・コメディ。
今作の制作における、いつもと異なる点を訊くと、本人たちはこう答えてくれた。「あえてエレキ・ベースのソフト音源のみでベースを作ったことでしょうか。基本的には自分で弾いたり、シンセ・ベースをたくさん重ねることの方が多いのですが、今回はあえてチープさを出したくて。ジャズベのソフト音源をそのまま使いました」。
また、楽曲全体を覆うセンチメンタルなムードについては、フュージョン的な要素が大きく寄与しているようにも思える。「元々自分が好きな音楽、やってきた音楽のなかにフュージョン系のジャンルもあって。日本のフュージョンっぽいコード進行を入れてみたかったということもあり、サビ前にそういったセクションを差し込みました」。
今回は初となるアニメのエンディング曲起用ということで、もちろんその歌詞にも注目したい。『SHIROBAKO』『花咲くいろは』など、いわゆる“お仕事シリーズ”でも知られるP.A.WORKSと、練り込まれたシナリオで定評のあるニトロプラスがタッグを組んだ『Buddy Daddies』は、2人組の殺し屋バディと天真爛漫な女児との家族生活を描いたアクション&ホーム・コメディ。
「My Plan」の歌詞はもちろんその世界観に沿うように綴られつつも、決してそれだけには縛られない普遍性も有した内容になっている。作詞については次のように話してくれた。「ただ幸せに満ちた言葉を並べるだけだと軽く聞こえてしまう可能性があるし、家族の形や距離感なども本当に人それぞれだと思うので、その辺りのバランスはかなり悩みました。姪っ子が遊びに来たとき、妹と姪っ子が同じ体勢で寝ていたり裸足で家中を駆け回ったり、口癖を真似したり、そういう日常がなんだかいいなと思い、参考にしました」。
タイアップ作品の世界観を汲みつつも、それをスパイスに自分たちのポテンシャルをさらに拡張したような「My Plan」。このシングルを経て、この先のDURDNの動きにも改めて大きな注目が集まりそうだ。先日発表された、Spotifyが今年飛躍を期待するアーティスト10組『RADAR:Early Noise 2023』にも選出されるなど、2023年のスタートを華やかにきったDURDN。この機会に改めてその足取りも振り返ってみたい。
タイアップ作品の世界観を汲みつつも、それをスパイスに自分たちのポテンシャルをさらに拡張したような「My Plan」。このシングルを経て、この先のDURDNの動きにも改めて大きな注目が集まりそうだ。先日発表された、Spotifyが今年飛躍を期待するアーティスト10組『RADAR:Early Noise 2023』にも選出されるなど、2023年のスタートを華やかにきったDURDN。この機会に改めてその足取りも振り返ってみたい。
12ヶ月連続リリースや多角的な活動展開
DURDNの結成は2021年の1月。韓国のアイドル・グループ、IZ*ONEへの楽曲提供や自身のユニット・ひみつのネリネとしての作品発表などを行っていたtee teaのSHINTAとyaccoが、偶然BAKUと出会ったことからDURDNというプロジェクトは動き出した。3人それぞれのルーツや、結成に際しての詳細な話は こちらのインタビュー(https://spincoaster.com/interview-durdn) をチェックしてほしい。
BAKUが書いた曲を3人でブラッシュアップする形で完成させた1stシングル「Conflict」の発表から、なんと2021年を通して12ヶ月連続リリースを敢行。ほぼノー・プロモーションながら数々の楽曲がSpotifyの主要プレイリストに選曲された。なお、その途中となる2021年8月には「イカしてる」でソニーミュジックの洋楽部署からメジャー・デビューも果たしている。まさにストリーミング時代ならではのキャリアを構築している。
BAKUが書いた曲を3人でブラッシュアップする形で完成させた1stシングル「Conflict」の発表から、なんと2021年を通して12ヶ月連続リリースを敢行。ほぼノー・プロモーションながら数々の楽曲がSpotifyの主要プレイリストに選曲された。なお、その途中となる2021年8月には「イカしてる」でソニーミュジックの洋楽部署からメジャー・デビューも果たしている。まさにストリーミング時代ならではのキャリアを構築している。
2022年には初のライブを東阪で開催したほか、引き続きコンスタントに楽曲を発表。なかでもグルーヴィーかつファンキーなシングル「WARUNORI」は古着系人気YouTuberのポーカーズがMVに出演したことでも大きな話題を呼んだ。
また、tee tea名義では2021年にも乃木坂46の楽曲「Hard To Say」をプロデュースしているほか、yamaが昨夏リリースした2ndアルバム『Versus the night』ではDURDNとして楽曲提供した「マスカレイド」が収録。どちらも80’s感溢れる華やかな音色が印象的な、ダンサブルなナンバーであり、アーティストの魅力を引き出しつつも、自分たちのカラーも上手く落とし込んでいる。特に「マスカレイド」のギター・カッティングやコーラス・ワークにはDURDNの個性が強く表れているように思う。
Text by Takazumi Hosaka
【リリース情報】
【リリース情報】
DURDN 『My Plan』
Release Date:2023.01.13 (Fri.)
Label:Sony Music Labels Inc.
Tracklist:
1. My Plan
■ 配信リンク(https://DURDN.lnk.to/Myplan)
■DURDN: Twitter(https://twitter.com/DURDN__) / Instagram(https://www.instagram.com/durdn__/)
Label:Sony Music Labels Inc.
Tracklist:
1. My Plan
■ 配信リンク(https://DURDN.lnk.to/Myplan)
■DURDN: Twitter(https://twitter.com/DURDN__) / Instagram(https://www.instagram.com/durdn__/)
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