【水樹奈々 インタビュー】
全てがつながっていて、
ストーリーを感じていただける
パッケージ
水樹奈々
1月に2年4カ月振りの有観客ライヴで幕を開けた水樹奈々の2022年。7月に14枚目のアルバム『DELIGHTED REVIVER』をリリース、約3年振りの全国ツアーを開催と、一気に駈け抜けた彼女がBlu-ray&DVD『NANA MIZUKI LIVE HOME × RUNNER』をリリースする。20周年記念ライヴのリベンジ、久しぶりの有観客ライヴと全国ツアーをパッケージした同作について語ってもらった。
いきなりトップスピードで入るのって
水樹奈々らしい
この2本のライヴがひとつにパッケージされているのは意味が大きいですね。
ついに有観客でのライヴが実現した『RUNNER』と約3年振りに実現したツアー『HOME』は、どちらも“復活”ライヴですし、『RUNNER』のステージに立って生まれた“こんな曲を届けたい、歌いたい”という想いがアルバム『DELIGHTED REVIVER』に込められ、そのアルバムを引っ提げてのツアーが『HOME』でした。全てがつながっていて、ストーリーを感じていただけるパッケージになっています。
1月にさいたまスーパーアリーナにて2デイズで開催された『NANA MIZUKI LIVE RUNNER 2020 → 2022』は、ど頭から「Synchrogazer」「DAYBREAKERS」「ETERNAL BLAZE」というアツい3連発で度肝を抜かれました。
“やっとここに帰ってこられた! みんなに会いたかった!! 歌いたかった!!”という想いが爆発しました。この構成は延期になった2020年の時から決まっていましたが、2022年版として改めてセトリを考えた時にも、みなさんとともに溜まりに溜まった想いを爆発させるのにぴったりだと思ったんです。それに、いきなりトップスピードで入るのって水樹奈々らしいじゃないですか(笑)。
MCでピョンピョン飛び跳ねながら、エアハグと投げキッスを連発した姿からも嬉しさが表れていると思いました。
嬉しくてたまらなくて、思わず(笑)。“みんな会いたかったよー! 元気だった? どうしていた?”って想いがあふれてしまいました。それまで本当に最低限の人としか会っていなかったので、あんなに大勢の方と会うのは久しぶりで…。今回収録されているのは2日目ですけど、初日は1曲目の「Synchrogazer」から泣いてしまって声が上ずって大変でした。
泣く曲じゃないのに(笑)。
出てきて“帰ってきたぜ!”と言った瞬間、込み上げてしまって。絶対に泣かないと言い聞かせていたんですけど、みんなの顔を観たらダメでした。実は、久しぶりの有観客ライヴにもかかわらず、いきなりさいたまスーパーアリーナという大きな会場だったので、体とか感覚が鈍っていないかといった不安も少しあったんです。
そういう部分は大丈夫でした?
大丈夫でした。こういう感覚って細胞に刻まれているんですね。“これこれ!”みたいな感じで、どんどん体が活性化していくのを感じました。
2001年12月23日に原宿アストロホールで行なわれた『水樹奈々 X'mas LIVE "supersonic girl"』の映像も公開されましたね。
当時のマネージャーさんが記録用にホームビデオで撮ってくださっていたものです。劣化してしまっていて、粗くて観づらいところもあったと思いますが、私の歩みをみなさんに観てほしいという気持ちで上映しました。どの曲もどのステージも今につながる大事なものばかりなので、楽しんでいただけたら嬉しいです。
水樹さんのデビュー時のエピソードをAC部による高速紙芝居で見せたのは、かなり観応えがあって面白かったです。
歴代ライヴを振り返る映像を感動的に作っていただいたので、ここは思いきり笑っていただけるものにしたいと思い、アニメ『ポプテピピック』で共演して以来大ファンだった、AC部のおふたりに高速紙芝居を作っていただきました。テレビアニメ風の紙芝居にしたいと思い、テーマソングとして私が小学6年生の時にレコーディングした「つがざくら」という曲を昭和アニソンバージョンにリアレンジして、今回のためにレコーディングしたところもポイントです(笑)。
「つがざくら」を歌う機会は今までもありました?
愛媛でのライヴや2020年に『RUNNER』ツアーが中止になった際、リハーサルスタジオでの映像を公開した時にも歌っていたので、この曲の存在はみなさんも知ってくださっていました。でも、それが時を経てまさかのアニソンバージョンになるとは!(笑) こだわり満載で作らせていただいたので、こちらもぜひじっくり観ていただきたいです。
『RUNNER』での水樹さんの一番の観どころはどこですか?
全部です!(笑) 冒頭「Synchrogazer」からの3曲は、やっとこの場所に帰ってきたことを噛み締めながらのパフォーマンスなので、このライヴだからこその表情だと思います。4日のダブルアンコールで歌った「深愛」はタイトルどおり、より深い愛を込めて…この奇跡に感謝しつつ、“まだ終わりたくない”という同じ想いでつながった、あの温かな空気を映像からも感じ取っていただけると嬉しいです。そして、「ETERNAL BLAZE」や「POWER GATE」といったライヴ定番曲では、聴こえないはずのみんなのコール&レスポンスが自分にはしっかり聴こえていて。みんなが心の中で歌ってくれている声が波動のように響いてくるのを身体中で感じて “やっぱりライヴって最高だ!!”と改めて実感した、あの一体感もぜひ感じていただきたいです。
アーティスト
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