タップダンサー・熊谷和徳、8年ぶり
オーチャードホールで単独公演 ゲス
トに元ちとせら

NYと日本を2大拠点とし、世界各地で革新的なタップダンスを踊ってきた熊谷和徳が、8年ぶりにオーチャードホールで単独公演を行うことが決定した。
ダンスの分野のみならず、日野皓正上原ひろみ、リチャード・ボナ、オマール・ソーサーなど国内外の一流ミュージシャンとのセッションでも印象的な熊谷が、今回着目したのは VOICE=声。大地を踏み鳴らす熊谷の『声』であるタップのリズムと、歌や楽器を通して奏でられる様々な『声』の表現を紡いで一つのストーリーを創り上げる。
ヴォーカルゲストには稀有な『声』を持つ面々が登場。魅惑の歌声の元ちとせが奄美のシマ唄を歌い、北海道からはアイヌのレジェンドが、驚愕の歌声を“道外、生で初披露”。熊谷は歌い継がれてきた古の人々の心に想いを馳せて、多彩なリズムを重ねていく。熊谷和徳のコメントが到着した。
『VOICEに寄せて』
“大地を踏む あしの声を聴く”
遠い昔からタップのリズムは
人から人へと
踊ることで言葉にならないような想いをリズムという言語で会話をしながら受け継がれてきました
タップダンスを追求していく上で最も大切なことの一つに「自分の声(ヴォイス)をもつこと」という表現があります
自分にしか出せない音色 歌いかた グルーヴ
それらを長年かけて探究していくことで自分自身に向き合い問いかけながら
タップダンサーとしての自身の表現を創造していきます
今回の公演では そのような伝統を大切にしながら
稀有な「ヴォイス」を持つ素晴らしいゲストの方々と共に昔から歌い継がれている
民族音楽や日本の民謡 そしてジャズやブルースといった音楽を掘り下げていきたいと思っています
それらの歌の中には
今の時代に繋がる誰もが心の奥に持っている人間の生きる喜びや悲しみを表現していると思うのです
それはおそらく世界中の人たちみんなが共通して心の中に持っているリズムの鼓動や音であり
その繋がりこそが今求められているように思います
タップダンスのリズムを通して その深い音の景色の世界を旅するように表現したい
そして観に来てくださる皆さんのそれぞれの心の声と共鳴することができたら幸いです
熊谷和徳