ブリティッシュフォークの切実さと
アメリカンフォークの明るさを
併せ持ったリンディスファーンの
大ヒット作
『フォグ・オン・ザ・タイン』
『ヤング・ミュージック・ショー』と
『ビート・オン・プラザ』
『ヤング・ミュージック・ショー』
初の独自制作
ちょうどその頃、ヒットしたのがリンディスファーンの「ミート・ミー・オン・ザ・コーナー」であった。マンドリンやフィドルなど、いろんな楽器を持ち替えて明るく楽しそうに演奏するその姿はNGDBと似た部分があって、多くの人が好感を持った。そんなイメージからリンディスファーンの来日が決まったのではないかと思う。
そして、『ヤング・ミュージック・ショー』の制作サイドは、それまでの放送が既存の映像を使った作品であったのに対し、独自企画〜制作が可能なアーティストを探していた時期でもあり、ロックのカリスマ的要素が皆無で人懐っこいリンディスファーンに白羽の矢が立った。英メロディ・メーカー誌でニュースターの第2位に選ばれた実績も加味され、結局ヤング・ミュージック・ショー初の独自企画としてリンディスファーンのスタジオライヴが制作されることになったのである。
ちなみに、当初『ヤング・ミュージック・ショー』で放送されたのは、第1回のCCRを皮切りに、ローリング・ストーンズ、クリーム、スーパー・ショウ(クラプトン、スティーブ・スティルス、レッド・ツェッペリン、バディ・ガイ、ローランド・カークらが出演した文字通りのスーパー・セッションだ。69年収録)、EL&P、ピンク・フロイドと続き、その次がリンディスファーンなのだから、当時としては破格の扱いである。そんなこともあって、60歳以上の洋楽ファンの人なら、きっとリンディスファーンの名前を覚えているはずなのだ、
※この項の参考文献:『僕らの「ヤング・ミュージック・ショー」』(2005年刊) 著者:城山 隆、出版社:情報センター出版局
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ブリティッシュフォークアーティスト
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