コロナ禍の演劇人インタビュー集『W
E MUST GO ON 2─演劇人たちの2020年
─』発売へ

新型コロナウイルスの影響下で活動を続ける様々な演劇関係者たち23人(俳優、クリエイター、等)のインタビューを中心に、「コロナ前」とは変わってしまったリアルな「演劇制作の現状」を記録にまとめた書籍「WE MUST GO ON 2─演劇人たちの2020年─」が2021年4月2日より発売される。
この本は、2020年5月発行の『WE MUST GO ON ―2020年春、ミュージカル界のトップランナーが思うこと―』に続く、第二弾にあたる。前著では、2020年2月に出された政府要請により、大小さまざまなカンパニーが公演中止、自粛という判断に追い込まれる中、有志のライターたちが俳優たちの思いについてインタビュー取材をおこなった。
その後も長らく苦境が続いた演劇界、コロナ以前にはほぼあり得なかった「明日の、今日の幕が上がらないかもしれない」という現実の中、それでも演劇に向き合う演劇人たちは、どんな思いでこの2020年の演劇界と向き合っていたのか――、第二弾の今回では、対象を俳優のみならず、クリエイターや各種関係スタッフにまで拡げて、23人に取材を敢行した。
インタビューでは城田優佐藤隆紀、屋比久知奈、平間壮一、中川晃教藤岡正明木内健人、岡幸二郎といった、いまの演劇界の第一線で活躍する俳優たちに加え、藤田俊太郎(『天保十二年のシェイクスピア』『ジャージー・ボーイズ イン コンサート』『NINE』『VIOLET』ほか)、小林香(『モダン・ミリー』『SHOW-ISMS』『イフ/ゼン』ほか)といった演出家、ほかにもプロデューサー、劇場支配人、音響、衣裳、映像制作、タレントマネージメント、チケットエージェントが登場。それぞれの立場から、刻一刻と状況が変わっていった2020年を振り返る。
資料価値の高さに加え、あふれる演劇愛もひしひしと感じさせる好著。演劇ファンには是非とも目を通して欲しい一冊だ。