Angelo、
覚悟と責任を持って全国ツアーを完走
1月9日&10日@TSUTAYA O-EAST
政府による指針の正式発表を前に、「どの業種の人たちも生きるために努力と工夫をしてきたはずです。その時間が無駄だったなんて事にはならないでほしいなと感じるわけです。ライブが出来ないならやらない。出来るならやる。世論や政治には忖度しない。音楽やエンタメが人にとって不要不急ではない事を証明する為に」とキリトがTwitterに綴ったように、予定通り開催されることとなったファイナル公演。その第一夜で彼は「今日は大事な日。ここからまた戦いが始まるからね」「やると決めたからには、覚悟と責任を持って貫きたいと思っています」と告げたのだった。
今ツアーは11月にリリースしたニューアルバム『[evolve]』を引っさげ行われたもので、1ステージのセットリスト前半は、その最新作を収録曲順に披露。一つの物語のようなドラマティックな展開を見せる『[evolve]』は、未曾有の2020年にAngeloが感じてきた様々な思いが詰め込まれた作品であり、力強くも優しさと愛情に溢れた楽曲たちが、生のライブを通して、より心の奥深くに温かなものを届けてくれた。また、怒涛のハードナンバーを繰り出した後半においても、そこに描かれたメッセージは私たちが生きる上での道標となり得るものであり、その変わらない思いこそがAngeloというバンドの核なのだ。
二度目の緊急事態宣言下でライブの開催を決断したことについて、先述の通り状況に応じて変化しながら活動を続けてきたAngeloは、様々な選択肢があることは承知の上、これまで積み重ねてきた時間があるからこそ「1年前とは違う」「同じことを繰り返すわけにはいかない」とし、「今動けない人たちを守るために、動ける俺たちがリスクを背負って戦わなければいけない」「大切な人たちを守りたいから戦っているんです」と、キリトはその真意を述べたのだった。また、「こんなご時世なのに、このツアーを最後まで走り抜けることができたのは、大切なファンの皆さんのおかげです。一緒に戦ってくれる仲間がいるから、これからも強くやっていけると思います」という言葉も。
この2公演は生配信も同時に行われており、多くの人々がAngeloのツアー完走を見届けたわけだが、ツアー初日と比較しても、現地では人数制限と声出しの禁止を除けば、コロナ以前とほぼ変わらない光景が広がっていたことが、何より嬉しいことだった。なお、1月9日公演の模様はLIVE DVD&Blu-rayとしてリリースされることが決定。そして、2月24日には恒例のキリト生誕祭がTOKYO DOME CITY HALLにて行われる。2021年もAngeloは変わらぬ思いのもと進化し続けるだろう。まずは次なるステージを楽しみに待ちたい。
text by 金多賀歩美
『Angelo LIVE at
TOKYO DOME CITY HALL
「THE EXIT OF DYSTOPIA」』
17:45開場/18:30開演
ディスクガレージ 050-5533-0888
※なお、開催に変更が生じる可能性もありますのでオフィシャルHP等にてご確認ください。
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