脚本家・演出家の谷碧仁が主宰する劇
団時間制作、11月に東京芸術劇場シア
ターウエストで『迷子』を上演

2020年11月21日(土)~11月29日(日)東京芸術劇場シアターウエストにおいて、劇団時間制作第二十二回本公演『迷子』の上演が決定した。
脚本家・演出家の谷碧仁が主宰する劇団時間制作は2013年に旗揚げされ、メンバーは谷、俳優の平岡謙一、佐々木道成、田名瀬偉年の4人。脚本・演出は主宰の谷が務め、旗揚げ公演より一貫して、社会的・政治的な問題を取り扱い、フィクションながらも、どこかで起こっているであろうリアルな現実や社会問題を題材にした作品を上演している。緻密に計算された台詞・演出には人間の僅かな心の動きが投影されており、舞台上に組み込まれたセットからは、そこで生きる人々の暮らしが感じ取れるほど「本物」を追求。そうして生み出された作品は、観客に「自分を取り巻く現実の物語」として、強烈な印象を残している。
本公演の出演者には、岡本玲、桑野晃輔、青柳尊哉、竹石悟朗の若手実力者をはじめ、田野聖子、石井康太、武藤晃子、西川智宏という実力者俳優など、様々な分野の役者が顔をそろえている。
【あらすじ】
3人の幼馴染
家族同士で行った旅行先の「すたか荘」で火災が起きた。あれから時間は経っているはずだが昨日の様に思える。
芦沢家は次女を失った。
葛生家は両親を失った。
加藤家は…全員無事であった。
全員被害者であるが、立場の違う者同士が共に旅館を訴えた。
しかし、その裁判に疑問を持っていた加藤家亭主は、司法修習生である元教え子の富岡と伊勢に相談を持ち掛ける。「裁判を終らせてほしい…」
交差する3つの家族の想い、司法修習生と担当弁護士による正義の違い。
そして次第に見えてくる「あの日の火災について」。
正義VS正義
一体、「終わらせる」とはなんなのか。答えのない問題に向き合った圧倒的な現代劇。

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