世界の音楽シーンを牽引したUKのレジ
ェンドAndrew Weatherallが逝去

UKのDJ・プロデューサーAndrew Weatherall(アンドリュー・ウェザオール)が2月17日、イギリス・ロンドンの病院で肺塞栓症のため死去。

Andrew Weatherallの偉業を振り返る…

DJ、プロデューサー、リミキサー、さらにはレーベルオーナー、ジャーナリストなど多岐に渡る活動で、世界の音楽シーンに大きな影響を与えたアンドリュー・ウェザオール。享年56歳。

80年代後半にはUKで巻き起こったアシッドハウス〜レイヴムーブメントを牽引し、シーンの拡大に大きく寄与したかと思えば、New Order(ニュー・オーダー)やHappy Mondays(ハッピー・マンデーズ)、My Bloody Valentine(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)などのリミックスを手掛け、とりわけPrimal Scream(プライマル・スクリーム)の“I’m Losing More Than I Than I Have Had”を再構築した“Loaded”、そしてプロデュースしたアルバム「Screamadelica」のヒットでさらなる評価を獲得。
そして、90年代にはTerry Farleyらと立ち上げたJunior Boy’s OwnからUnderworld(アンダーワールド)やThe Chemical Brothers(ケミカル・ブラザーズ)らを輩出し、ダンスミュージックとロックの新たな関係を築く。その後もRotters Golf Clubを立ち上げ、良質なサウンドを次々に世に送りだしていた。

また、2006年にはEP「The Bullet Catcher’s Apprentice」、2009年に「A Pox on the Pioneers」、2017年には最後のアルバムとなる「Qualia」をリリース。
その他、Sabres of Paradise(セイバーズ・オブ・パラダイス)、Two Lone Swordsmen(トゥー・ローン・スウォーズメン)といったユニットでも活動し、様々なフェスに出演するとともに日本にも度々来日。近いところでは2019年夏に、表参道VENTのアニヴァーサリーにDJとして出演していた。