阿部真央、ニューアルバムより
「お前が求める私なんか
全部壊してやる」
ストリーミング配信開始
&オフィシャルインタビュー到着
阿部真央
今回配信されるのは第一弾として12月13日(金)に配信された、この冬一切なすぎると大注目のバラード「今夜は眠るまで」とは打って変わって、阿部真央らしさがフルスロットルで全開の「お前が求める私なんか全部壊してやる」だ。すでにラジオ解禁されており、痛快すぎると話題になっている。この振れ幅が阿部真央の大きな魅力の一つであり、今月に入ってからの新曲配信ラッシュにニューアルバムへの期待が大きく膨らむばかりだ。
ニューアルバム『まだいけます』のオフィシャルインタビューも到着したので、ぜひチェックしてほしい!
■配信情報
12月27日(金)先行配信第二弾「お前が求める私なんか全部壊してやる」
https://lnk.to/abemaomadaikemasuPR
【オフィシャルインタビュー】
「前作の『YOU』以降に出したシングル(『変わりたい唄』『君の唄(キミノウタ)』『答』『どうしますか、あなたなら』)は明るくて前向きな曲が多くて、ベストアルバムもお祭りっぽい雰囲気だったから、“明るく彩られたイメージを壊したい"という気持ちがありました。ポップなものというより、少しダークだったり、ロックなイメージのアルバムにしたかったんですよね」
そのスタンスを端的に示しているのが、冒頭の2曲。“あなたの中の私を勝手に愛さないでよ"と叫ぶ弾き語り曲「dark side」、勝手に理想を押し付けてくる“お前"への怒りと憤りをブチまけるロックチューン「お前が求める私なんか全部壊してやる」は、“自立した存在でありたい"という阿部真央の根本的な思いともつながっている。
「“決めつけないで!"という気持ちですよね(笑)。表に立つ仕事をしていると、“そんなだった?"とか“思っていたのと違う"みたいな言葉を目にすることもあるので。『dark side』と『お前が~』に関しては、恋愛だけじゃなくて、親子の関係にも当てはまると思ってます。いろんな聴き方、受け取り方ができる歌詞にすることで、間口を広げられたらなって」
アルバムのタイトル曲「まだいけます」も表現の広がりを感じさせる楽曲。鋭利なギターフレーズ、すべてを振り切って突き進むビート、感情をぶつけまくるボーカルとともに、“まだ まだ まだいけます"というフレーズが響き渡るロックチューンだ。
「この曲を作ってきたとき、“まだいける"“終わらせなたくない"“終わらせないで"という3つの気持ちを頭のなかに入れていて。“Oh Oh Oh~"というサビをライブで一緒に歌いたいとか、いろんなミッションを行ったり来たりしながら作ったんですよ。結果的に“10周年以降も、まだいけます"という意味も込められたし、いい感じじゃん!って(笑)」
“見下ろした君の顔 その顔がやめられない"など、官能的な雰囲気が漂っているところも、この曲の魅力。そこには彼女のソングライティングに対する意識の変化が現れているようだ。
「官能的な要素は以前からあったんですけど、空想だったり、オブラートに包もうとしてたり、憧れや想像の域を脱してなかったんですよね。年齢を重ねるなかで、そういうことを実感を込めて表現できるようになったのかなって。あとは、表現する者として、腹を括ったのも大きいと思います。ライブでも“リミッターを外したい"と言っていたし、ちょっとエゲつなかったり、怖かったり、ともすれば引かれるくらいのパワーで自分を解放したいなって。それを意識することで、歌詞の許容範囲も広がってきたんです。“曲のなかだからいいよね。どんどん書いちゃえ!"って(笑)」
その他にも、“旅に出なよ魂 君の腕の中はpharmacy"というフレーズが心に残るポップナンバー「pharmacy」、ドラマティックなメロディラインと“今夜は誰を思うの?"という切ない思いが交差する極上のバラード「今夜は眠るまで」など、生々しい感情と豊かな音楽性が結びついた楽曲がたっぷり。“私の売りは孤独"というラインが突き刺さる「テンション」も強いインパクトを放っている。
「“私の売りは孤独 愛されたがりのロンリーガール"という歌詞を書いたときに、“本当にそうだな"と思ったし、自分に対するイメージにピッタリだなって。たぶん幸せそうな印象がないと思うし(笑)、リスナーの人たちのなかに“アーティストには孤独であってほしい"という心理もあるんじゃないかなと。悲しみや苦しみを味わったほうが、爆発力のある作品が生まれやすし、そういう曲を聴きたがってる人も多いと思うんです。以前は“私も一人の女性だから、そんなイメージを押し付けないで"って思っていたけど、いまはそれも受け入れられるようなりましたね」
「アルバムの制作中に好きな人がいて、そのおかげで書けた曲もありますね」と笑顔で語る阿部真央。自らのパブリックイメージ、リスナーの願望を引き受けながら、表現者として大黄な飛躍を果たした「まだいけます」によって、彼女のキャリアは新たなタームに突入することになりそうだ。
「表現する者として腹を括って、このアルバムを作ったことで、やっとスタートラインに立った気がしていて。いまはリミッターを外したうえで、リスナーのみなさんが感動したり、満足できるような曲を作りたいと思っています。出来るかどうかわからないけど、そういうビジョンを見つけたことが宝物なんですよね、私にとって。30歳になることについて? いままでと何も変わりませんね。20代に市場価値があると思ってるような男性には興味ないので(笑)」
text by 森朋之
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