物語の一員になるか、物語の行末を決
めるか? まったく新しい観劇体験が
できる イマーシブシアター『サクラ
ヒメ』~『桜姫東文章』より~記者会
見レポート
意に沿わぬ縁談から逃れるため、心中によって成就させた一組の男女の恋……。
転生し花魁となったサクラヒメ(純矢ちとせ)は、前世の記憶を頼りに運命の相手との再会を望んでいた。
そこで出会う5人の男性。
木々の声を聞き、星の行方を読み、術を操る神秘的な陰陽師(川原一馬)、孤高の気高さと圧倒的な剣術の強さを持つ浪人(荒木健太朗)、弱者を救う優しさとユーモアを併せ持ち自由に生きる義賊(世界)、一本気で仲間思いの男気に溢れ火事場でのアクロバティックな活躍を見せる鳶(平野泰新)、「医は仁術」の精神で貧しい者には無料で治療を施す心優しき町医者(Toyotaka)。
それぞれの思いが交差する中、都で噂の盗賊(高田秀文)による不可解な行動が始まる。
雲上の導者(新里宏太)の歌唱に導かれ、雲上人(2階・3階のお客様)はいよいよ運命の相手を裁決(投票)する時が訪れ、運命の男の記憶が蘇る――。
記者会見には、純矢ちとせ、川原一馬、荒木健太朗、世界(EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE)、平野泰新(MAG!C☆PRINCE)、Toyotaka(Beat Buddy Boi)、高田秀文(DAZZLE)、新里宏太、そして松竹株式会社代表取締役副社長・安孫子正、本公演の主催である寺田倉庫株式会社と松竹株式会社の合名会社・TSプロモート株式会社の取締役・三宅康之、脚本・演出を担当する株式会社DAZZLE代表・飯塚浩一郎が登壇した。
投票の結果、世界が考案したポーズで撮影が行われた。
現在、京都において長屋STAY「京都西陣ろおじ」という、日本文化や江戸時代の生活の営みを感じられる宿泊施設をプロデュースしている同社。松竹・寺田倉庫という“文化を継承する会社”が、次世代に新しい文化を作っていくという思いで立ち上げた会社だそう。今回、南座で行うイマーシブシアター・サクラヒメも、同社における新しい取り組みということだ。
京都の南座は、現在日本で一番古い、400年の歴史ある劇場。昨年リニューアルした南座だが、新設における特徴の一つが、1階席をフラット化できる点だ。今年5月にミライマツリというイベントで使われた新しい機構が、ついに舞台でも活用されることとなる。
伝統ある南座の舞台に出演させていただくということ、とても光栄に思っています。イマーシブシアターにおいて、お客様を間近に感じながら舞台を務めることができるのも、今からとても楽しみです。
イマーシブシアターという、僕自身初挑戦の作品を、歴史ある京都南座さんでやらせていただけることを心から嬉しく思っております。
僕自身、小劇場出身で、こういう大きな舞台に立つとは考えていなかったです。変な縁だなと思ったのが、今年の4月にちょうど京都の方に行かせていただいて、祇園白川の桜を見たあとに南座を見て「こんなところに立てたら最高だな」と思っていたんです。それがこんな形で叶うとは思っていませんでした。皆さん、夢は叶います。来年もいい年にしましょう(笑)。
イマーシブシアターという、すごく新しい演劇のシステムで演じさせていただくことが光栄ですし、何より普段、ドームなどの大きな会場に立つ機会はたくさんあるんですが、お客様とステージが切り離されていることがすごく多い。今回のイマーシブシアターは全くそれがなくて、本当に、その空間にいる人たち全員で「サクラヒメ」というものを作っていく。
今回、初めての舞台で由緒ある南座という場所に立てることを本当に光栄に思います。素晴らしいキャストさんに囲まれて、最初は大丈夫かな僕!? と思ったんですけど、男子新体操を約10年、人生の半分近くやってきた中で培ってきた表現力やアクロバットをしっかり活かして、皆様を楽しませられるように頑張ります。
僕はストリートダンスを16年、高校生の頃からやっています。新宿のビルの下で一生懸命窓に向かって練習していた頃から、アメリカのヒップホップカルチャーに影響を受けて積み重ねてきたんですが、やっぱり日本人として、何か表現できないかっていうことにトライしてきました。世界と一緒に「三味線の音をサンプリングした楽曲でショーを作ってみよう」とかいろいろチャレンジしてきた中で、南座の歴史あるステージで、ストリートダンサー、表現者として自分が立てることに、日本人としてすごく誇りを感じます。
日本でのイマーシブシアターといえばDAZZLEということで、DAZZLEは3年ほど前から日本で本格的なイマーシブシアターを制作・牽引してきました。今回はそうそうたるキャストの皆さんと共演させていただきますが、僕自身一番イマーシブシアターを経験してきているので、楽しみですし、皆さんを引っ張っていけたらと思っています。
(サクラヒメの相手は)5人の中から選ばれますが、自分が選ばれるように、そういう気持ちで頑張ります(笑)。
僕は雲上の導者として、2階・3階席のお客様と近い距離で過ごす時間が多いと思っています。
そして、普段は歌手活動をさせていただいていますので、歌唱披露にもぜひ注目していただきたいなと思っております。
僕も選ばれる権利はないんですけど、何かの間違いで選ばれるように頑張ってパフォーマンスしていきたいと思いますので(笑)、よろしくお願いします。
その後行われた質疑応答においては、リニューアル後の新機構を使用した演出やイマーシブシアターという挑戦など、ワクワクする要素が目白押しなこともあり、取材陣より多くの質問が寄せられた。
ーー南座という場所でやる上での仕掛けや趣向はあるのでしょうか。
作品に携わる全員から、新しいチャレンジへの意欲とワクワクが伝わってきた今回の会見。これから先、日本においても広がりを見せるだろう「イマーシブシアター」を、この機会に体験してみてはいかがだろうか。本公演は、2020年1月24日(金)より2月4日(火)まで、南座にて上演される。
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