【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#127
歌手・西城秀樹の言葉
歳をとっても病気に倒れても、心の持ち方一つで「青春」でいられる
本の中で西城秀樹は、米国人実業家S・ウルマンの『青春』というタイトルの詩を紹介している。この作品の訳詞を、がんで亡くなった西城の知人が手掛けたのだそう。西城が「詩の中で特に気に入っているのは、〈気持ちをふるいたたせて挑戦する 冒険心を青春という〉という箇所」としつつ、二度の脳梗塞にみまわれた西城が「暗闇の中からまた人生をスタートさせたぼくへのエールのように思えてきた」と書いている。今回の名言は、西城の知人が『青春』という詩に託した思いを代弁しているのだ。いつも「青春」でいられるための心の持ち方とは? ひとつは冒険心を持つこと。そして、「『素直さ』が人間を前進させてくれる」こと、「自分の弱さに気づく」ことなどと、西城は、そのキーワードをこの本の中で記してくれている。
西城秀樹(さいじょうひでき)
1955年4月13日生まれ、広島県広島市出身。幼少期よりジャズスクールにてドラムを学ぶ。小学5年生の時、兄とともにエレキバンドを結成し、ドラムを担当する。中学時代には、米軍岩国基地などでライブ活動を始める。高校時代、ジャズ喫茶にてバンド演奏中、たまたま歌を披露していたところスカウトされプロ歌手の道へ。1972年、「恋する季節」でデビュー。1973年、「情熱の嵐」のヒットによりトップアイドルとなる。同年、「愛の十字架」で第15回日本レコード大賞歌唱賞を受賞。デビューが近かった、野口五郎と郷ひろみらと共に「新御三家」と呼ばれた。1974年、「傷だらけのローラ」で、第15回「日本レコード大賞」歌唱賞を受賞。1976年、「若き獅子たち」で第17回「日本レコード大賞」歌唱賞を受賞。1978年の「ブルースカイブルー」から1983年の「ギャランドゥ」まで、「日本レコード大賞」金賞を、6年連続で受賞する。「NHK紅白歌合戦」は、1974年から1984年まで11年連続出場を果たす(生涯で18回の出場)。歌手以外でも、テレビドラマ『あこがれ共同体』(TBS)、『寺内貫太郎一家』(TBS)、映画『愛と誠』(松竹)などで、俳優としても活動。2003年から、2度の脳梗塞を発症し、後遺症を残しながらも不屈の精神で芸能活動を続けた。2018年5月16日に急性心不全のため死去。
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