劇団□字ック1年半ぶりの最新作舞台
『掬う』ビジュアル解禁 アフターイ
ベントの開催も決定
30代半ばのミズエには余命幾ばくかの父がいる。
父が余命宣告を受けてからと言うもの、ミズエのもとに母からの常軌を逸したメールが連日届く。
しかも兄の嫁は母との折り合いが悪く、母に執拗に攻撃されているとミズエに相談してきている。
正直言うと、ミズエは辟易としていた。
何を言っても母には伝わらないだろうし、ミズエは義姉のことも受け止めきれずにいる。ミズエは孤独を感じていた。だからどっちつかずの関係を持ってしまった男に連絡をする。
だが、彼は自分のことなんて興味ないのだとミズエは知っている。それは離婚を話し合っている旦那もそうだ。
旦那はミズエが不在の際に、家に知らない女を同情心から宿泊させ体の関係を持った。
ミズエはそれが許せなかった。
そんなある日、中学生の頃の友人が何十年ぶりかに彼女の家を訪ねてきて、同居を申し立てる。
さらには父と関係があったという女子高生までもが家に押しかけてきて...。
とある家族、余命幾ばくかの父。その娘であるミズエが、女3人の奇妙な共同生活を通して他者を許すまでの過程を描く。
「わたしたちは当たり前に他人を傷つけることができる。それをどこで許すか、それが大人になることだ」
ライフスタイルが自由化された現代社会においてのコミュニケ―ション欠如や、大人になりきれない年齢不相応な自我に対して葛藤する人間を描く。
20代、30代の男女の深層をリアルに描く『人間のナナメ読み』によるエッジの効いた戯曲と、ポップで疾走感ある演出が持ち味。閉塞的な人間関係の中で紡ぎだされる等身大の女性の本音を深く迫る作品に、同年代の女性からの共感を得ている。音楽と親和性も高く、過去にさまざまなミュージシャンなどから楽曲提供を受けている。また、団体としても演劇と音楽を融合させたリーディングバンドという新たなスタイルを確立し、音楽イベント「下北沢にて‘」や猪苗代湖畔で行われているカルチャーミックスフェスティバル「オハラ☆ブレイク」などに演劇団体として連続で出演。2019年夏には怒髪天の楽曲「オトナノススメ」を戯曲化し上演するなど演劇界を飛び越えた活動を行っている。
2014年第八回本公演「荒川、神キラーチューン」にて演劇ポータルサイト「Corich 舞台芸術まつり!2014」グランプリ受賞・サンモールスタジオ最優秀団体賞受賞、2018 年 1 月本多劇場進出公演「滅びの国」では公演期間 5 日間で 2300 人動員した。
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