財木琢磨・古田一紀・田中日奈子らが
生演奏に挑む 舞台『この音とまれ!
』ゲネプロ&囲み取材レポート
財木は「僕と田中さんが最初で、とにかくできるか? っていう疑問がありました。音は鳴るけど正解の音かもわからないし。まず“龍星群”っていう曲を動画サイトで見たんですけど、それがすさまじくて、とても弾けるもんかと思いました」としみじみ話し、小島や上仁が「弾けるもんか?」「弾けてたまるかと」と茶化す。
家元出身の箏奏者・さとわ役として唯一種類の違う箏を奏でる田中も、「最初は十三絃から入って、三十分後くらいにはいじゃあこっち、ってすぐ十七絃に移ったので動揺しました。私は彼らを支える音が出せるかってまずパニックになって、曲を聴いて、楽譜とにらめっこしても最初はビジョンも浮かばなくて、大丈夫かなぁっていうのが正直な感想です」と苦労を語り、部長・武蔵役の古田も「血豆の潰し方を調べて、針で刺すんですけど……」と、弦楽器ならではの大変さに言及。しばらく血豆について語り、みんなからツッコミを受けるが、「弾いているうちに指が硬くなって、いずれいい音が出せるようになるんだよ、っていう台詞をすごく実感を持って言えるようになった」と、生演奏をするための努力が演技に深みとリアルさを与えていることをアピールしていた。
〈STORY〉
先輩たちが卒業してただ一人の部員となり、廃部寸前の時瀬高校箏曲部(そうきょくぶ)を守ろうとする倉田武蔵(くらた たけぞう)のもとに、入部希望者が現れる。
上級生にすら恐れられる不良少年だが心根は優しく仲間思いの久遠愛(くどお ちか)。そして、箏の家元『鳳月会』の出身で天才的な箏の奏者、鳳月さとわ(ほうづき さとわ)。
とある理由から入部したいという2人に、さらに愛の中学時代からの仲間であるサネ、コータ、みっつを加え、箏曲部は新たに始動するが、愛たちを不良として警戒する教頭から、部の存続を認めてもらえずにいた。そこで、さとわは廃部を免れる条件として、半分以上素人である彼らが一ヶ月後の全校集会で学生全員を納得させる演奏を披露することを提案する。
それぞれの思い、それぞれの事情を抱えながら、箏曲部存続の為に全員で立ち向かう。
響け—。
不器用で誤解されやすい彼らの、もう一つの言葉。
不器用だが真っ直ぐな彼らの姿や言葉、そして、彼らの想いを汲み取り見守る愛の祖父・源や静音といった理解者に胸が熱くなるシーンも多い。
人との出会い、箏との出会いで成長していく彼らの眩しさに、自らの青春時時代を懐かしく思い出す方もいるのではないだろうか。
そして、彼らの思いと情熱がこもった演奏に、きっと魂を揺さぶられるはずだ。
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