【ライブレポート】マルコ・メンドー
サ、ハッピーでロックな魅力全開のソ
ロ来日公演
マルコ・メンドーサの初の単独来日公演が5月17日(金)、東京・六本木CLUB EDGEにて開催された。
同公演は、2018年にリリースされた3rdソロ・アルバム『ヴィヴァ・ラ・ロック』を引っさげたソロ・ツアーの一環として実現したものだ。以下、そのオフィシャル・レポートをお届けする。
◆ ◆ ◆
もしも、一切の予備知識がない人が六本木CLUB EDGEにヒョイッと放り込まれて、この日の演奏を見たとしたら、こんな感想を持ったのではないかと思う。「ベテランらしく、息の合ったバンドだね」
5月17日、同所で行われたマルコ・メンドーサのライブは、まさにそんなムードに包まれていた。だが、この編成で演奏するのはこの日が初めてと聞いたら、その人はどんな顔をするだろうか?
ブルー・マーダー、シン・リジィ、ホワイトスネイクなどに在籍した経験を持ち、現在はザ・デッド・デイジーズの一員である百戦錬磨のベーシスト、マルコ。その彼がソロとしては初の来日とあって、会場には熱心なファンが詰めかけた。マルコはボーカルも務め、トリオ編成の脇を固めるのはドラムのカイル・ヒューズと、ギターのコンラド・ペシナート。カイルは“マルコ・メンドーサ・バンド”のレギュラーメンバーだが、直前までのヨーロッパ・ツアーに同行していたギターのトミー・ジェントリーはスケジュールの都合で参加できず、この来日に合わせてコンラドが合流。何とライブ初日当日のリハーサルが、正真正銘初の音合わせだったのだという。
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もしも、一切の予備知識がない人が六本木CLUB EDGEにヒョイッと放り込まれて、この日の演奏を見たとしたら、こんな感想を持ったのではないかと思う。「ベテランらしく、息の合ったバンドだね」
5月17日、同所で行われたマルコ・メンドーサのライブは、まさにそんなムードに包まれていた。だが、この編成で演奏するのはこの日が初めてと聞いたら、その人はどんな顔をするだろうか?
ブルー・マーダー、シン・リジィ、ホワイトスネイクなどに在籍した経験を持ち、現在はザ・デッド・デイジーズの一員である百戦錬磨のベーシスト、マルコ。その彼がソロとしては初の来日とあって、会場には熱心なファンが詰めかけた。マルコはボーカルも務め、トリオ編成の脇を固めるのはドラムのカイル・ヒューズと、ギターのコンラド・ペシナート。カイルは“マルコ・メンドーサ・バンド”のレギュラーメンバーだが、直前までのヨーロッパ・ツアーに同行していたギターのトミー・ジェントリーはスケジュールの都合で参加できず、この来日に合わせてコンラドが合流。何とライブ初日当日のリハーサルが、正真正銘初の音合わせだったのだという。
しかし実際、クリームの「Sunshine Of Your Love」のカバーで始まったセットでは、3人は全くそんなことを感じさせなかった。中心人物のマルコ、小学生時代からステージに立ちバンブルフットやシンプル・マインズとも共演歴のあるカイル(現役大学生!)に加え、グラハム・ボネット・バンドでの来日ではバリエーション豊かなプレイで日本のファンを驚かせたコンラドという、それぞれに経験豊富な猛者たちにとっては、そんな状況など大したことではなかったのかもしれない。また、マルコがソロプロジェクトにありがちな個人プレイをほとんど見せず(長いベース・ソロすらなかった)、バンドプレイに徹していたことも大きいのだろう。
約100分に及んだ演奏曲目は、最新ソロアルバム『VIVA LA ROCK』の収録曲を中心に、前述の「Sunshine Of Your Love」やジョン・レノンの「Give Peace A Chance」などのカバー、シン・リジィの「Jailbreak」、ザ・デッド・デイジーズの「Mexico」といったマルコのキャリアから採られた楽曲を交えた構成。何より随所に観客とのシンガロングを挟み、マルコは2度もフロアに降りて観客の目の前で演奏する大サービスぶりで、少しも飽きさせることがないあたりにも、ベテランの実力を感じさせた。
象徴的だったのは、「Give Peace A Chance」のサビを合唱させた場面。メキシコ系アメリカ人のマルコ、イギリス人のカイル、アメリカを拠点に活動するブラジル人のコンラドという”多国籍トリオ”が日本人の観客とともに平和を歌う光景には、マルコの音楽が持つハッピーな魅力、ロックそのものの力が見事に表現されていた。
約100分に及んだ演奏曲目は、最新ソロアルバム『VIVA LA ROCK』の収録曲を中心に、前述の「Sunshine Of Your Love」やジョン・レノンの「Give Peace A Chance」などのカバー、シン・リジィの「Jailbreak」、ザ・デッド・デイジーズの「Mexico」といったマルコのキャリアから採られた楽曲を交えた構成。何より随所に観客とのシンガロングを挟み、マルコは2度もフロアに降りて観客の目の前で演奏する大サービスぶりで、少しも飽きさせることがないあたりにも、ベテランの実力を感じさせた。
象徴的だったのは、「Give Peace A Chance」のサビを合唱させた場面。メキシコ系アメリカ人のマルコ、イギリス人のカイル、アメリカを拠点に活動するブラジル人のコンラドという”多国籍トリオ”が日本人の観客とともに平和を歌う光景には、マルコの音楽が持つハッピーな魅力、ロックそのものの力が見事に表現されていた。
アンコールの「Viva La Rock」でキッチリとライブを締めると、マルコはこの日の観客たちとセルフィーを撮影。一人一人と写真を撮り、丁寧にお礼をする姿からも、彼の魅力が十分に伝わってきた。
文◎高崎計三
撮影◎Emili Muraki
◆ ◆ ◆
<Marco Mendoza "VIVA LA ROCK" PREMIUM GIG IN TOKYO JAPAN 2019>
2019年5月17日(金)東京・六本木 CLUB EDGE
2019年5月18日(土)東京・西麻布 新世界
文◎高崎計三
撮影◎Emili Muraki
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<Marco Mendoza "VIVA LA ROCK" PREMIUM GIG IN TOKYO JAPAN 2019>
2019年5月17日(金)東京・六本木 CLUB EDGE
2019年5月18日(土)東京・西麻布 新世界
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