東京の中心エリアを歩く――『Kさん
ぽ』第7回は日本橋から築地へ

動画の冒頭でK本人も明かしている通り、この第7回の『Kさんぽ』は第6回の撮影と同日に行っている。所謂「2本録り」というやつだ。今回は、前回のゴール地点だったコレド室町の前を始点とし、5月17日にライブを行う浜離宮朝日ホールのある築地エリアを目指す。
まずはコレド室町のほど近く、東京の中心・日本橋へ。東京駅や銀座からもほど近いここは文字通り東京の中心となっており、道路標識の「東京 ○○Km」という表記における東京は日本橋を指す。……のだが、そのことよりも話題の中心になったのは、なぜか映画『麒麟の翼』(2012年公開)。というのも、近くにある江戸橋のたもとの歩行者道が、劇中で中井貴一さん演じる青柳武明が刺された場所であり、青柳はそこから日本橋の橋上にある麒麟像を目指す、というシーンがあるから。Kによる迫真(?)の再現は必見です。
刺され
歩き出し
・・・
必死にどこかを目指す
辿りついた先は日本橋・麒麟像
息を荒げるほどの迫真の演技
『麒麟の翼』ごっこになんと動画前篇の尺のうち半分近くを費やしたあと、のんびりとトークしながらデパートやビル群が立ち並ぶエリアを歩いていくと、平和の鐘というモニュメントが。毎時00分ごとに鐘が鳴るようなのだが、前回(第6回の動画参照)のからくり時計のとき同様、わずか数分の差で間に合わず。この企画がいかに気の向くまま、ゆるいテンションで行われているかが、お分かり頂けると思う。……ごめんなさい。
オフィス街でもあり、平日昼間も多くの人でにぎわう
このあたりはザ・都心という感じ
築地に向けてさらに歩き続けること数分、京橋を過ぎるとそこは銀座。映像内でも触れているが、日本橋、八重洲、銀座、そして築地は、イメージよりもだいぶギュッと狭いエリアにまとまって存在している。お買い物や食事のできるスポットも豊富なので、このあたりをブラブラ歩いてみるだけで、なかなか楽しい休日が過ごせそう。あ、“銀ブラ”ってそういうことだったのか。
歌舞伎座の前を通り抜け、オリエンタルな建築物・築地本願寺(仏教の寺院ながら和風ではなく、キリスト教やイスラム教の文化圏のエッセンスも取り込んだ建物は一見の価値あり)が見えてくれば、そこはもう築地だ。80年以上にわたり首都圏を代表する卸売市場であった築地市場は移転してしまったが、場外市場は今なお健在。この日もイレギュラーな時間帯ながら多くの観光客でにぎわっていた。
唐突に表れる歌舞伎座。想像しているよりデカい
圧倒的異国感。こちらもスケール大です
そして本来であれば、築地で海産物に舌鼓をうちたいところだったが、時間的に叶わず、そのままゴールとなった。……次回はまたこのエリアから次の目的地を目指すことになるので、その際になんとか美味しい海の幸(とビール)を味わうポイントを組み込めないものかと、ただいま画策しているとかいないとか。ということで、次の散歩もお楽しみに。

取材・文・写真撮影=風間大洋 動画撮影・編集=大野要介
K 撮影=風間大洋

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