「海獣の子供」窪塚愛流の降板を受け
「真田丸」の浦上晟周が空役に 森崎
ウィン、田中泯も出演
(c) 2019 五十嵐大介・小学館/「海獣の子供」製作委員会 「鉄コン筋クリート」を手がけたSTUDIO4℃の最新作劇場アニメ「海獣の子供」のキャスティングが追加発表され、NHK大河ドラマ「真田丸」の浦上晟周、ダンスボーカルユニット「PRIZMAX」のメインボーカルで、スティーブン・スピルバーグ監督のハリウッド映画「レディ・プレイヤー1」にも出演した森崎ウィン、「鉄コン筋クリート」以来13年ぶりのSTUDIO4℃作品参加となる田中泯が出演することがわかった。
五十嵐大介氏の漫画(小学館刊)をアニメ化する同作は、学校でも家でも居場所をなくしてしまった14歳の少女・安海琉花(あづみるか)が、ジュゴンに育てられたという不思議な少年・海、その兄の空との出会いをきっかけに、生命の秘密に触れていく海洋冒険物語。監督を「映画ドラえもん」などを手がけてきた渡辺歩、音楽を久石譲が担当し、主演を女優の芦田愛菜が務める。
物語の鍵を握る空役は当初、窪塚愛流がキャスティングされたが、変声期により安定した声を出すことが難しく、出演を辞退。代わって同役を担当し、劇場アニメ声優初挑戦を果たす浦上は「原作の漫画を読み終えたとき、自分の周りの世界が、少し違って見えました。僕にとってアニメの声を演じさせていただくのは初めての経験でした。最初は不安が大きかったですが、声を吹き込ませていただく過程はすごく楽しかったです」と振り返り、自身の芝居について「“空”が醸し出す雰囲気は異質で、セリフのテンポやリズムも独特です。渡辺監督といろいろお話をさせていただきながら、大人びているしゃべり方と、時折見せる少年らしさのバランスを意識しました」と語った。
2人の少年の謎を追う天才海洋学者アングラード役を務める森崎も、今作でアニメ声優に初挑戦するが、「アニメーションの場合は、『絵の中にいるキャラクターと一緒に呼吸をしなくてはいけない』と感じました。今回でいうとアングラードと僕、2人で1人という感覚で、その息がピタっ!とはまった瞬間はすごく気持ちがよかったです」と手応えは十分。アングラードのかつての相棒で、少年たちを保護する海洋生物学者のジムを演じる田中は、「大きなヘッドホンからの自分の声に包まれて言葉を出す、まさしく声もカラダなのだ、と思い、演じることの面白さときわどさを同時に感じるお仕事でした」と充実感を語っている。
なお、空役を辞退した窪塚からは「変声期のために安定した声を出すことが困難だったため、スタッフの皆さまにご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。大変残念ですが出演を辞退させていただくことを決めました。この悔しさをバネにしながら、作品の完成を楽しみにしています」とコメントが寄せられている。
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