ロバート・プラント&
アリソン・クラウスの
『レイジング・サンド』は、
スーパースターふたりによる
アメリカーナの傑作盤
プロデュースを担当したのはT・ボーン・バーネット。アメリカのポピュラー音楽界において、ドン・ウォズと双璧を成すアメリカーナ音楽の超大物プロデューサーである。
ブルーグラス音楽のニューヒロイン
ところが、80年代にシンセポップやテクノが流行して以降、土臭い香りを持つ音楽は一掃されてしまい、日本では都会的なポップスでないと通用しない風潮になった。ブルース、フォーク、カントリー、オールドタイム、ブルーグラス、ジャグバンド音楽などを愛好する一部のアーティストやリスナーは生き残ってはいるが、絶対数が圧倒的に少なくなってしまった。アリソン・クラウスがブルーグラスの新人アーティストとしてデビューするのは1987年で、当時日本の若者で彼女に興味を抱いたのは大学のブルーグラス・サークルとそのOBぐらいかもしれない。僕が彼女のことを知ったのは、初のグラミー賞受賞作品となった『I’ve Got That Old Feeling』(‘90)で、センシティブで透明感あるヴォーカルとスタジオミュージシャンとしても通用するフィドルのテクニックは、ブルーグラスの新たな可能性を明確に感じた作品であった。
次のページ
グラミー賞現役最多受賞者アーティスト
おすすめ記事
-
『OKMusic』サービス終了のお知らせ
2024.02.20 11:30
-
音楽ファンの声、エールを募集! music UP's/OKMusic特別企画 『Power To The Music』 【vol.89】公開
2024.02.20 10:00
-
今年でデビュー50周年の THE ALFEEが開催する、 春の全国ツアー神奈川公演の チケット販売がいよいよ開始!
2024.02.13 18:00
-
音楽ファンの声、エールを募集! music UP's/OKMusic特別企画 『Power To The Music』 【vol.88】公開
2024.01.20 10:00
-
宇多田ヒカル、 初のベストアルバム 『SCIENCE FICTION』発売決定& 全国ツアーの詳細を発表
2024.01.15 11:00
人気
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第1回 『自己紹介を。』 -
2014.12.20 00:00
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第3回 『魔法の言葉は在るということ、を。』 -
2015.02.20 00:00
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第2回 『忘れられていることを。』 -
2015.01.20 00:00
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第16回 『巡り合いを。』 -
2016.03.20 00:00
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第5回 『新年度を。』 -
2015.04.20 00:00