『ベストヒットUSA』による
DJイベント開催前に
小林克也のインタビューを公開
小林克也
『ベストヒットUSA』は、日本でMTVの放送が始まる前の1981年に放送がスタートし、日本中の10代20代に多大な影響を与えた洋楽番組。一時的に番組が終了した時期や放送局が変わった時期もあるが、2003年以降はBS朝日に固定され、現在も放送中だ。
番組スタートから37年にして初めての開催となる本イベントには、石野卓球、DJ KAORI、TOWA TEI、屋敷豪太の4人のDJたちが出演する。同番組が始まった時代であり、日本でもっとも洋楽が広く聴かれた時代でもある80年代の曲を中心にプレイするという趣旨で、番組内の人気コーナー『スター・オブ・ザ・ウィーク』を小林克也が再現する企画も! 今回は『ベストヒットUSA』のVJであり、DJナイトにも出演する小林克也に語ってもらった。
【小林克也 インタビュー】
小林:僕が今年喜寿で、番組サイドから“せっかくだから何かやった方がおもしろいですよね”という提案があって。たとえばこの間は、番組のオフィシャルCDを発売したりとか、そういうことはやって来たんですけどね。だからそれの一環みたいなものなんだけど、ただ、お客さんに参加してもらってイベントとして行うのは、初めてなので。今まで顔を見ることができなかったお客さんたちに会える、というのは、僕にとっては特別なものがありますね。
──『スター・オブ・ザ・ウィーク』もやるんですよね。これは出演者とトークショー?
小林:はい、そう考えてますね。
──小林さんの出番は、そこぐらい?
小林:それはまだわかんないですけど、今のところは……僕は1971年の終わりから、1976年までの5年間ぐらい、ディスコで皿回しをしていたんです。だから、DJも、やろうと思えばできるんですけど。ただ、僕らの時は、今のDJとはテイストが違って──。
──しゃべるんですよね、曲の間に。
小林:そう、しゃべりながらDJをやる。だから、今のDJとは違いますよね。あと、今と違うのは……その頃から80年代くらいまでは、“ディスコ・クラブ向けの音楽”っていうカテゴリー分けはなくて。とにかくダンサブルな音楽だったらなんでもいい、踊らせるのはDJの腕という。今なら考えられないような選曲で、たとえばママス&パパスだとか、イーグルスだとかも平気でかかる。大阪のディスコでは、みんな山下達郎で踊っていたし。今はもっと、クラブによって、DJによって、ヒップホップ、EDM、レゲエって音楽のテイストが分かれているし、お客さんの好みも細分化されているでしょ。でもこの『ベストヒットUSA』のイベントは、昔のようにノンジャンルな音楽がかかる、“Get together”っていう感じの時間になると思います。そこも、とても楽しみなんですよね。
撮影:堀 清香取材:兵庫慎司
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