【ONE N' ONLY ライヴレポート】
『ONE N' ONLY ~EBiSSH×SBC~
Zepp Tour 2018』
2018年10月14日 at Zepp Tokyo
2018年10月14日 at Zepp Tokyo
「I'M SWAG」のイントロが鳴り響き、ステージ上に7人のメンバーが登場すると、まるで地響きのように会場を激しく揺さぶった歓声。シンガーのEIKU、TETTA、REI、ダンサーのHAYATO、KENSHIN、KOHKI、NAOYAによるパフォーマンスがスタートすると、熱気は一層爆発的に高まった。観客の掲げたペンライトの光が客席の全面で激しく揺らぐ様が壮観! 流れていたバックトラックのトラブルが途中で発生したにもかかわらずまったく動じることなく、堂々とした姿を観せていた7人はとても頼もしかった。
2曲目「What About This?」も披露すると、ステージから去った7人。しかし、赤のライダースジャケットを羽織ったEBiSSHのTETTA、REI、NAOYA、KOHKIが素早く再登場。「Just Like Me」と「恋はタイミング」が立て続けに届けられ、客席はますます興奮に包まれた。そして、彼らと入れ替わりで登場したさとり少年団(SBC)は、スカジャンとハーフパンツの衣装で「I wanna say…」と「パラダイムシフト」を披露。妖艶なEDMを堪能させてくれたEBiSSH、疾走感に満ちた開放的なサウンドで盛り上げたさとり少年団――各々のグループならではの魅力を存分に示していた。
その後も両グループのパフォーマンスが交互に繰り広げられ、赤色のペンライト(EBiSSHのイメージカラー)とオレンジ色のペンライト(さとり少年団のイメージカラー)の眩しい光で完全に染まっていたZepp Tokyoは、幸福感にあふれた空間となっていた。とても良いライヴになっていることをメンバーたちも実感していたのだろう。終始、歌って踊る喜びを露わにしていた彼らは、合間のMCではリラックスしたムードのトークを展開。自分のモノマネをしたEIKUに対してREIが“次の曲、EIKUは出られないかもね”と言って爆笑を起こしたりもするなど、7人がすっかり打ち解け合っている様子が随所でうかがわれた。
本編はEBiSSHの「KOi・Ni・OCHi・YO!」で締め括られたが、BAEBAE(EBiSSHのファン)とIROTAS(さとり少年団のファン)たちが一斉に打ち鳴らし続けた手拍子に応えてONE N' ONLYの7人が登場しアンコールへ。観客の激しいジャンプを誘った「Sexy Beach Party Yes!!」、目まぐるしくフォーメーションを変化させるパフォーマンスを繰り広げた「Everything's Changing」――2曲を披露すると、メンバーたちは“今日は最高だったね”と語り合い、“僕たちがONE N' ONLYです!”と、誇らしげに胸を張った。
「Dark Knight」も届けられた後、メンバーを代表してNAOYAが想いを語った。“正直、今回のツアー、無理でしょと思っていました。4月のツーマンの時は1曲しかなかったし…。でも、こうしてできるのが嬉しくて頑張りました。もっと頑張るので、これからもよろしく。7人だからこそのものを見つけたいと思っています。可能性が増えています。もっと上のステージに行って、日本にとどまらないで、国境を越えるグループになるのが夢なので、ついてきてください!”。彼の力強い言葉は、観客の温かい歓声を浴びていた。
一旦はステージから去りかけた7人だったが、“まだ踊りたくない?”というNAOYAの提案でラストに届けられたのは、オープニングでも披露した「I'M SWAG」。11月21日にリリースされる彼らのデビューシングルのタイトルチューンでもあるこの曲を、観客の歓声に包まれながら全力で歌って踊った7人は、とても素敵な笑顔を浮かべていた。そして、手を振りながら改めて深々とお辞儀をして手を振った彼らに送られた拍手と歓声は特大級。ONE N' ONLYが今後さらに力強く前進することを確信させられる華麗なエンディングであった。
終演後、彼らがコメントをくれたので最後に紹介するとしよう。メンバーたちのONE N' ONLYに対する強い想いが伝わると思う。
“お客さんのノリがよくて楽しかったです。「Sexy Beach Party Yes!!」や「I'M SWAG」の振り付けを一緒にやってくれた時は嬉しくて、とても感動的でした“(EIKU)
“このツアーをきっかけにしてメンバー同士もすごく仲良くなりました。MCとかも素で話し合うことができました。いい感じのわちゃわちゃ感が出てきています“(TETTA)
“さとり少年団(SBC)とEBiSSHとして活動する中でメンバーそれぞれの魅力が出てきていますけど、ONE N' ONLYにしかない魅力も今後出てきたらいいなと思っています“(REI)
“初めて聴く曲も多かったと思うんですけど、お客さんが乗ってくれて嬉しかったです。今後、曲数もさらに増やして、世界も視野に入れて頑張っていきたいです“(HAYATO)
“これからONE N' ONLYとしても成長して、世界に行くのはもちろん、日本の音楽界を変えるような活動をして、芸能界に新しい風を吹かせたいと思いました“(KENSHIN)
“初日よりも振りを合わせることができて、成長できているんじゃないかなと思いました。しっかりHAYATOを中心に合わせていって、次に活かしていきたいです“(KOHKI)
“最初、トラブルがあったんですけど、何事もなく乗り越えることができたのは、成長した部分だと思います。約半年間、いっぱいレッスンをしてきて良かったです“(NAOYA)
取材:田中 大
アーティスト
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