『朝霧JAM』を振り返る、悪天候でも
“やっぱり最高!”と思えるキャンプ
・イン・フェスを子連れで体験して見
えたこと
台風25号の影響で開催も危ぶまれた開催前日。荷物を積もうかな、でも中止になったらなあという気持ちでいたところ、公式サイトに「朝霧JAM、予定通り開催!」という頼もしい開催宣言がなされてほっと一安心。意気揚々と会場へ向かうことができました。
どよーん(ふもとっぱら) 撮影=早乙女ゆうこ
オートキャンプが楽しめるキャンパーの聖地・ふもとっぱらには朝から虹が目の前に色濃く出現したり、前日は終始暗雲をまとって姿を消していた富士山がその美しい曲線美を丸ごとドーンと大胆披露してくれたので「今日は絶対いい日になる!」と誰もが思ったはずでした。が、気がつけば照りつける太陽が痛いと感じる厳しい暑さとなってしまい、「太陽よ、そこまで頑張らなくても…」という心境にさせられるほど前日との落差が凄まじいものでした。昨年の『朝霧JAM』の天候があまりに良すぎたせいでより難しく感じたのかもしれません…。
撮影=宇宙大使☆スター
もちろん晴天で良かった点もあります。それは“映える”写真がたくさん撮れたこと。
『朝霧JAM』には気持ちのいい風が吹く高原で雄大な富士山の全景を一望できる丘、インスタPHOTO SPOT「宇宙大使マザーシップ」なるものが存在していて、そこで写真を撮りさえすれば誰がどう撮っても絵葉書レベルのハイ・クオリティ写真を撮れてしまうというマジカルな現象が起きていました。
「宇宙大使マザーシップ」とはなんぞやと取材をしたところ、『朝霧JAM』の公式カメラマンとしておなじみの宇宙大使☆スターさんのお仲間((宇宙大使◎ソーラーさん、宇宙大使○ムーンさん等)が創り上げている謂わば“優しさの塊”のような空間で、お洒落な前掛けをかけたスタッフさんが一人でも大勢でも自撮り不可能な“富士山全景バック写真”を代行して撮るお手伝いをしてくれていたのです! しかも「朝霧JAM」や「2018」「富士山」といった吹き出しパネルも利用できてしまう、まさに“かゆいところに手が届きまくり”でした。
そんな無料の恩恵を受けようとするカップルやお一人様、子連れファミリーなど全ジャンルの参加者が長蛇の列を作ってニコニコと順番待ちをしていました。ギスギスしないで待てる列が日本にどれだけ存在するのか分かりませんが、なんだかとってもいい感じ。フェスはやっぱりこうでなくちゃいけません。
男の子です。 撮影=早乙女ゆうこ
総じて荒れた天候ではありましたが、おおよそ笑って乗り切ることができるのもこうした人のぬくもりを感じられる空間のあるフェスだからかもしれません。
独身時代はもっぱら場内のキャンプサイトで楽しんでいましたが、昨年に引き続き、我が家はふもとっぱらでのオートキャンプをチョイスしました。
ふもとっぱら 撮影=早乙女ゆうこ
初日の大雨のせいで、同行した友人のテントが完全に水没しました。発見時刻は初日の17時半頃、雨が強くなってきたので一度テントに戻って休もうと会場を後にして今回のベースキャンプ地であるふもとっぱらへ引き上げた際に発覚したのでした。
キャンプの要であるテントを失った人を間近で見たのは初めての経験で、声をかけられないレベルの哀愁が漂う背中を見つめるしかありませんでした。(ちなみにこの人は某人気ミュージシャンのスタッフです)
撮影=宇宙大使☆スター
重要2大事項レポを終えたところで、いよいよ多幸感満載のライブ話に移りましょう。トップバッターはEテレの人気音楽番組から飛び出してきたムジカ・ピッコリーノ。
森のハヤシライス 撮影=早乙女ゆうこ
可愛い富士山が描かれた帽子を見つけるも息子と意見が合わずに買えず、長野から来たというバスの本屋さんでは息子が絵本のジャケ買いをしてお店の方と一丁前に交流したりしている息子の成長に涙ぐんだり。振り返ってみると、そんな息子を眺めつつ、ステージから大自然へと放たれた波打つビートに身をゆだねられたあの時間が今年の『朝霧JAM』でのハイライトでした。
BOOK BUS 撮影=早乙女ゆうこ
BOOK BUS内 撮影=早乙女ゆうこ
BOOK BUSのお兄さんと絵本について語る3歳児。 撮影=早乙女ゆうこ
John Butler Trio + Ⓒ Taio Konishi
John Butler Trio + Ⓒ Taio Konishi
出演者すべてのライブをフルで観られたわけではありませんが、今年の『朝霧JAM』でチラッとでも観たステージは24組中10組のアーティストでした。
それに子連れフェス参加でこの数は我が家の過去最高記録。しかも今回は「ライブが観たいんだから、ママ、早くして!」と子どもに急かされる場面が何度かあったほどでした。まもなく4歳ともなると体力もついて主張も意思も強くなる。いやはや、大きく変わるものです。
シンボリックな竹タワーも森のトンネルでの探検も、まだまだ遊び足りないと、2日目のキッズランドの終わる時間には号泣されるほど彼はあの空間を愛していました。
孝行太鼓保存会の太鼓を叩かせていただく。 撮影=早乙女ゆうこ
富士山帽と風船とミラーボール。 撮影=早乙女ゆうこ
愛する子どもと共にフェスに参加できる喜び。これに勝るものはありません。けして無理はせず、無理はさせずに、富士山に抱かれた最高のロケーションで自然と音楽に包まれて過ごす贅沢な家族時間を持てる場所、それが『朝霧JAM』です。
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