マスクで外出するのは日本独自の文化

欧米人からみると「マスクで出社」がわからない

 街中でマスクをつけている人が増えてきた。もはや風物詩ともいえるくらい、日本の冬では日常的な光景になっている。ところが通勤電車や街中でもマスクをつけるのは、日本独自の文化だという。
 欧米出身の外国人に聞くと「自分の国ではマスクをしているということは、外出なんてできないくらい重症の患者。でも日本人はマスクを着けたまま会社に行く」と不思議がっている。

 インフルエンザやノロウィルスなどの感染症から身を守るには、マスクと手洗いが効果的だといわれている。しかも日本のマスクは特殊フィルターを使ったものや3D立体型など、機能性は日々進化しているし、薬局だけでなくコンビニでも簡単に手に入る。赤ちゃん用おむつと同じく世界中で評価されるクオリティを誇る、これはもはやマスク大国だ。しかもマスクをすることで他人に風邪をうつさない、といういかにも日本人らしい思いやり精神だと思うが……。

マスクのバリエーションでは中国が上?

 これが中国ではさらにマスク文化が進化している。とくに若い世代のあいだでカラフルなマスクが流行っているのだ。色モノはもちろんのこと、チェック、花柄、キャラクター、フリル付きまである。ただ素材は日本のように使い捨てではなく、ガーゼや布でできたタイプが主流だという。PM2.5の大気汚染を考えると、日本のように機能性の方を高めた方がいい気もするが……。

 日本でもこんなカラフルなマスクが流行れば「重症患者」に見えてしまう心配はなくなる。また女性が肌荒れを隠すときや、ノーメイクのまま外出するときにマスクをつけるケースも多い。こんなときもカラフルなマスクなら後ろめたさから解放されるはず。使い捨てのカラフルなマスクこそ日本でもっと流行るべきだと思う。

(文・編集部)

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