ガンズ、新作タイトルに中国政府が激

先週11月23日(日本では22日)全世界でリリースとなったガンズ・アンド・ローゼスの新作

11月22日(土)に遂にリリースに漕ぎ着けたガンズ・アンド・ローゼズのニューアルバム『チャイニーズ・デモクラシー』。以前から指摘はあったが物議を呼んでいるタイトル<チャイニーズ・デモクラシー>に対し中国が非難を開始した。
中国政府がこのガンズの新作のタイトルに対し11月24日中国共産党の機関紙が「中国への悪質な攻撃」と非難し不快感を示した。
同紙は記事の中で、「アメリカのバンドが、悪意を持って中国を攻撃するアルバムを発売した。西側の人間が民主主義を利用し、世界を支配しようとする陰謀の一部」と痛烈に非難。また、中国外交部のスポークスマンは海外メディアに対し、「ほとんどの中国人はこういう音楽を好まない。彼らは中国では無名の存在。なので、我々が意見を述べる必要がない」とコメント。
ちなみに、『チャイニーズ・デモクラシー』が中国文化部から承認される見込みはなく、今後も中国でアルバムが正規品としてリリースされることは無いという。

元々中国政府は「デモクラシー(民主主義)」という言葉に神経質な部分があり、インターネット上で厳しく監視し、この言葉をキーワードにした検索は検閲機関によりブロックされている。つまり、中国のロック・ファンは、ガンズ・アンド・ローゼズのオフィシャル・サイトへのアクセスすら禁止される可能性が高い。

中国では“無名”というガンズ・アンド・ローゼスだが、アメリカでは予約段階で200万枚、全世界で400万枚という上々のセールスを販売開始時からマークし、先行配信された<MySpace>上での試聴記録も更新、タイトルトラックは公開翌日に82万6000という脅威的な再生数を記録した。これは時間に換算すると1秒間に25人がこの曲を再生していたという計算になる。またアルバム全曲の視聴数は300万回を突破するなど、改めてガンズの復活に多くの人が高い関心を示していたことが明らかになった。

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