超特急<”超”超フェス>2日目はFL
YING KIDS、ベリーグッドマン、DJ和
らと新境地ステージ
お祭りでの好きな屋台について6人がトークし、リーダーのリョウガが「この<“超”超フェス>を人生というくくりの中で一番の祭りにしていこうぜ!」とキメる間に舞台上ではセットチェンジが。ズラリと楽器が並び、“超”ゲストのトップバッターを飾ったのは30年のキャリアを誇るファンクバンド・FLYING KIDS だ。両手を高く掲げてのクラップから「ラッセーラ」を勢いよく届けると、客席ではカラフルなペンライトが軽快にリズムを取ってゆく。
「ファンキースター」ではエモーショナルなサックスソロに続き、アロハシャツに着替えた超特急のダンサー陣が順にソロダンスで魅せたあと、やぐらに揃って踊る下で浜崎貴司とタカシの“Wタカシ”が交互に歌うという、なんとも贅沢なコラボレーションも。フェイクを交えてブルージーなノリを醸すタカシは、FLYING KIDSの熟したお洒落感とも意外なほど相性が良く、彼の新たな可能性を垣間見せた。そして「平成の間に歌い続けた曲を」と、平成2年に発表したデビューシングル「幸せであるように」で会場に優しさと幸せの波動を贈り、94年のヒット曲「風の吹き抜ける場所へ」で爽やかな夏風を薫らせてライブを締めくくり。右へ左へ大きく揺れるペンライトが、超特急メンバーの内4人が生まれた年のCMソングを彩るという光景も、まさしく<“超”超フェス>だからこそのものだ。
そこでアニメ「ラブライブ!」よりμ'sが歌う「夏色えがおで 1,2,Jump!」が流れ出すと、熱狂的ラブライバーとして知られるリョウガが舞台上手に現れて、バンダナ&メガネにリュックを背負ったオタクスタイルでイキイキと全力ダンス! 加えて下手からは同じスタイルのユーキも客席通路に飛び出し、オーディエンスに向かってアニメ「化物語 まよいマイマイ」のOP曲「帰り道」をキュートに腰を振って踊りまくる。続いてボカロ曲の名作「千本桜」のイントロが流れるや、ユーキは通路を疾走してリョウガと合流し、「DJ和どの!」とやぐらに上ってオタ芸を炸裂。UO(ウルトラオレンジ)を振り回す二人のアクションもキレがハンパなく、曲が終わると「気持ちよかったでござる!」と達成感を露わに。DJ和というアーティストとメンバーの趣味が合わさった<“超”超フェス>ならではのスペシャルコラボは、この日一番かもしれない盛り上がりを呼んで、会場を黄色い悲鳴で満たした。
さらに「Vibes UP!!」では超特急メンバーもステージに上がり、フリーにパフォーマンス。全員でタオルを振り回して客席にスローイングするが、初顔合わせとは思えないほど息ピッタリのヴァイブスに、両者の共通項である“観る者を笑顔にする”力を、よりいっそう感じることができた。また、超特急を見送って「ハンパない、イケメン、いい匂いがした!」と漏らす彼らは、コミカルなトーク力&人柄も魅力の一つ。「ベリーグッドマンも訳したら“超好感男”ですから、超特急にシンパシーは感じてますね」とリーダーのRoverが嘯けば、MOCAはHiDEXのビートボックスに乗せて、ペンライトに照らされた今の心境をフリースタイルで綴る。来週リリースされる応援歌「ライオン (2018New Ver.)」に続く「友達の歌」ではMOCAが客席に降りて、8号車と交流する場面も。最後は「ベリーグッド」でアッパーに盛り上げながらも、その胸熱くさせるメッセージとハーモニーは人々の心に深く刻まれたに違いない。
それぞれに“プロ”のエンターテイメントを目の当たりにした感想を興奮気味に語ったMCを挟んでは、「up to you」に「超越マイウェイ」と「Jesus」のカップリング曲をドロップ。両曲ともお披露目されたばかりの新曲だが、前者では爽やかなサウンドとメンバーの絆を感じさせるフリで胸を熱くさせる一方、後者ではレトロなディスコチューンに最先端のクールなダンスという斬新な取り合わせで、さらなるポテンシャルを感じさせるのが頼もしい。
続く「fanfare」で「もっともっとみんなのうたが聞きたいです!」と大合唱を誘うと、「最後はこの<“超”超フェス>のテーマ曲、「SAIKOU KOUSHIN」です」とリョウガが告知。その意図を「初日の最初にやった「SAIKOU KOUSHIN」を最終日の最後にやるということは、この<“超”超フェス>で最高を更新するということで僕が細工しました!」とユーキが説明する。そして「これで最後といっても、明日からの日常を考えれば最初の曲になるわけですよ。皆さん、日常でも最高を更新する準備できてますか?」とリョウガが告げて披露された「SAIKOU KOUSHIN」は、確かに初日の初披露よりも大きくグレードアップしたものだった。ユーキとユースケ、リョウガとタクヤが二人一組となって連続側転する驚異のアクロバットに始まり、パッション弾けるロックチューンに乗せて“8号車のみならず全てのオーディエンスを虜にしたい”という想いを、メンバー自身が綴ったリリックと6人一丸となったパフォーマンスで熱く訴えかけてゆく。
客席からの大歓声に応え、去年に初主催した『超フェス』から今年のタイトルには“超”の字が一つ増えたことに触れたリョウガは、「来年、今度は『“超”超超フェス』をやります!」と宣言。「またソコで、日々の日常で、僕たち超特急と最高更新していきましょう!」と続けられた言葉には、きっとその場の誰もが強く勇気づけられたことだろう。
最後の「浮つきWAVES」ではテーマの“夏祭り”に沿って、4アーティスト総勢19人でタオルならぬ手ぬぐいを振り回し、最高を更新して始まり最高を更新して終わった<“超”超フェス>2日間を、見事な大団円で幕締め。2日目最初のMCで、リョウガは「普段触れることのないジャンルのアーティストさんもいるかもしれませんが、その分たくさんの刺激を受ける1日になることは間違いなし」とオーディエンスに告げていたが、その刺激は超特急の6人に対しても大きな収穫をもたらしただろう。例年にも増して全国のイベントやフェスに精力的に参加している超特急の夏は、まだまだ終わらない。各地で着実に新たな8号車を開拓して、念願だったさいたまスーパーアリーナ公演を含む東阪アリーナツアーへと歩み続ける彼らの可能性は、まだまだ無限大なのだ。
写真:米山三郎、深野輝美、冨田望
文:清水素子
<超特急>
M1.Jesus
<FLYING KIDS>
M1.ラッセーラ
M2.新・我思うゆえに我あり
M3.ファンキースター
M4.幸せであるように
M5.風の吹き抜ける場所へ
<DJ和>
~DJパフォーマンスの為セットリストなし~
<ベリーグッドマン>
M1.まずはそこから
M2.Brand New World
M3.ライトスタンド
M4.Vibes UP!!
M5.ライオン(2018New Ver.)
M6.友達の歌
M7.ベリーグッド
<超特急>
M1.バッタマン
M2.Booster
M3.up to you
M4.超絶マイウェイ
M5.fanfare
M6.SAIKOU KOUSHIN
EC1.SAYNO
EC2.Burn!
EC3.浮つきWAVES
超特急 ニューシングル「Jesus」
2018年8月8日発売
収録内容:
(通常盤 / ZXRC-1156)
M-1「Jesus」 M-2「up to you」 M-3「Fashion」
(FC盤 / ZXRC-1157)
M-1「Jesus」 M-2「up to you」 M-3「超越マイウェイ」(超超フェス盤)
M-1「Jesus」 M-2「up to you」 M-3「SAIKOU KOUSHIN」(”超”超フェス・テーマソング)
<BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH>
[日時/ 会場]
★2018年12月7日(金) さいたまスーパーアリーナ(開場17:00 / 開演18:00)
★2018年12月26日(水) 大阪城ホール (開場17:00 / 開演18:00)
★2018年12月27日(木) 大阪城ホール (開場17:00 / 開演18:00)
■ドラマ概要
テレビ朝日系 土曜ナイトドラマ「ヒモメン」
2018年7月28日スタート
毎週土曜日 23:14〜24:05
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