上田現、追悼ライヴに元ちとせ、LA-
PPISCHらゆかりのアーティストが参加

東京・大阪の2箇所で開催された上田現の追悼ライヴ

今年3月9日に惜しまれながら他界したLA-PPISCH(レピッシュ)のキーボーディストで、脱退後は自身のソロワークと並行して、元ちとせの大ヒット曲「ワダツミの木」を生み出すなどサウンドプロデューサーとして活躍した上田現の追悼ライヴ『On The Road』が、10月19日(日)東京・中野サンプラザホール、22日(水)大阪・NHKホールで行われた。
ライヴには、LA-PPISCH、ELE(上田現のパーマネントマネジメントバンド)、川村結花、元ちとせの4アーティストが出演。彼の映像や生前の声を盛り込み、アンコールを含む計28曲・約2時間半にも及ぶライヴとなった。

彼が作り上げた楽曲を出演者全員で奏で続けた。LA-PPISCHが「ハーメルン」を歌えば、川村結花がピアノ弾き語りで「ラルゴ」を歌い、元ちとせは彼女の代表曲でもあり、上田現初プロデュース楽曲でもある「ワダツミの木」を熱唱。
本編ラストでは、ステージ中央に彼の愛用のキーボードが置かれ、「君に会いに行くよ」を歌う声だけが会場中に響いた。
アンコールラストラストは、彼がソロライブの際には必ず最後に歌っていたという「Happy Birthday」を彼の歌声に合わせて出演者全員がステージに登場し演奏した。

出演者がMC中、口々に「現ちゃんがいないという実感がない」と言葉にしていた。彼が亡くなってすぐにアルバムのレコーディングに突入し、ずっと彼の歌声を聴き続けてきた彼らの、このライヴに対する想いは複雑なものだったに違いない。だが、ステージが進んでいくにつれて、LA-PPISCHのMAGUMIが「現ちゃんもきっとここに来ていると思います!」と声をあげたように、ここにはもういない上田現の存在を、この日のステージに、出演者も観客も感じることが出来たのではないだろうか。

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