【三月のパンタシア インタビュー】
映画を観ているような気分で
楽しめるライヴを届けたい
三月のパンタシア
昨年11月にduo MUSIC EXCHANGEにて開催された、初のワンマンライヴ『きみとわたしの物語』を大成功に収めた三月のパンタシアの2ndワンマンライヴが決定した。みあ(Vo)が語る“〜星の川、月の船〜”というライヴタイトルに込めた想いとは?
2度目のワンマンライヴが決定しましたが、まず初ワンマンライヴの感想からおうかがいできますか?
すごく楽しかったですし、感動しましたね。これまではSNSを通じて、ファンの方からたくさんのメッセージをもらっていて。顔の見えないところでできるやりとりも好きなんですけど、やっぱりファンのみなさんと直接会えて、応援してくれている人たち、ひとりひとりの表情を見ながら歌えたことは、とっても幸せなことでした。ライヴ中も言ったんですけど、あの景色は一生忘れないと思いますし、自分にとってすごく愛しくて幸せな時間だったなって思います。
青のバックライトに照らされたみあさんの顔は、はっきりとは見えない演出になってましたね。
三月のパンタシアの物語世界に、みなさんそれぞれのあの頃の記憶を重ね合わせて楽しんでもらえたらいいなと思っていて。曲を聴くことで、あの頃のあの人の顔や思い出がふと浮かぶようなライヴにできたらいいなと思って、そういう演出にしました。
朗読もありましたね。
そうですね。三月のパンタシアの空想世界により浸ってもらいたいというか、そこに身を委ねる心地良さを感じてもらいたいなっていう想いがあって、前回は朗読を入れながらのライヴをやってみました。
今年3月にリリースされたニューシングル「風の声を聴きながら/コラージュ」に収録された「風の声を聴きながら」の初披露もありましたが、お客さんの反応はどうでした?
もともとはライヴが決まった時に、来てくださるお客さんに何かプレゼントすることができたらいいなと思って新曲をやることにしたんです。さわやかでやさしいメロディーの中に切なさが滲む楽曲なので、みなさん心地良く体を揺らしながらすごく真剣に曲を聴いてくださって。ライヴを終えてからもSNSを通じて、“新曲がすごく良かったです”っていうたくさんのメッセージをもらえたことも、とても印象に残ってますね。
2015年8月に活動を始めてから、約2年を経ての初ワンマンだったわけですが、ご自身も熱望したライヴを終えてどんなことを感じました?
お客さんからもらった想いや観せてもらった景色は、確実にこれから活動していく上での原動力になっているなって思いました。初めてのワンマンライヴがすごく楽しすぎたんですよ。
緊張や不安よりも楽しさが大きかった?
リハーサルまではなんとか平常心だったんですけど、本番が近づいてくうちに、やっぱり緊張しちゃうなってドキドキしてて。でも、いざステージに立った瞬間に、みなさんの“今から始まるぞ!”っていう興奮だったり、期待感がステージまで伝わってきたんですよね。そうやってお客さんがわくわくするような空気を作ってくれていたので、私も最初はすごく緊張してたんですけど、少しずつ自由になれたし、みんなを気持ち良くさせてあげたいっていう想いで、自分も楽しく歌えたのかなと思っていて。何度も言っちゃいますけど(笑)、本当にライヴが楽しかったので、全てのことに対して“ライヴがやりたいから頑張ろう!”って思えるようになったんですよね。もっとライヴをやりたいし、もっと大きな会場で歌いたいなとも思うし。そのためには次のライヴにつなげられるようなライヴにしないといけないし、ヴォーカリストとしてまだまだ足りない部分がたくさんあることは自覚しているので、自分の実力ともちゃんと向き合って、お客さんの心により真っ直ぐに届けられるような歌を歌えるように頑張らないといけないなと思ってます。初めてのワンマンを通して、そういう未来の展望を考えたり、目標がより明確に見えるようになった部分はあると思いますね。
2ndワンマンの会場はduo MUSIC EXCHANGEからTSUTAYA O-EASTとキャパが倍以上の大きさになってますね。
純粋に大きくなるから楽しみです。今、たくさん準備をしている真っ最中なんですけど、前回よりもさらに三月のパンタシアの空想物語を体感してもらえるようなライヴにしたいと思っていて。前回と同様に間に朗読も挟みながらひとつの物語を軸にして、その中で楽曲たちが紡がれていくようなイメージですね。ひとつの映画を観ているような気分で楽しんでもらえるライヴを届けたいと思っています。
ライヴのタイトル“〜星の川、月の船〜”にはどんな想いを込めてますか?
七夕が近いっていうところからインスパイアを受けている部分も大きいんですけど、三月のパンタシアと言えば、太陽よりも月ですし、楽曲の中でも“月”や“星”というワードがたくさん出てくるので、三月のパンタシアの世界観を感じてもらえるタイトルを付けることができたのかなって思ってます。
キービジュアルも発表されましたね。
実はインディーズ時代の人気曲「星の涙」がモチーフになった物語にしようと思っていて。「星の涙」は交わることのない並行世界の切なさを歌った楽曲なんですけど、今回は日常のひとコマを切り取ったような出会いと別れの物語にしたいと思ってます。きっとこういうすれ違いって、みんな1度は経験したことがあるんじゃないかなっていう物語世界を見せたいし、その中でやさしい痛みや淡い煌めきが詰まった「風の声を聴きながら」や「コラージュ」などの新曲をやるのも楽しみで。今の三月のパンタシアとこれからの私たちをきっと感じてもらえるライヴになると思うので、迷っている方もぜひ足を運んでもらいたいなと思います。
取材:永堀アツオ
「風の声を聴きながら」MV
(Short Ver)
アーティスト
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