角川映画初期シネマ・コンサート、「
犬神家の一族」など角川映画の名作を
豪華オーケストラの生演奏で!
原作小説、映画、そして音楽の三位一体で世に送り出された角川映画。その先駆けとなった「犬神家の一族」(1976年公開)、続く「人間の証明」(1977年)と「野性の証明」(1978年)。
3作の音楽はいずれも劇伴の巨匠、大野雄二が音楽を手がけた。アニメ「ルパン三世」の音楽やジャズピアニストとしても知られる大野が、ジャズ系のミュージシャンや弦楽器奏者ら総勢約50人からなる「大野雄二と“SUKE-KIYO”オーケストラ」を率いて登場し、新たなアレンジを施した3作のテーマ曲や劇中曲を披露した。
第1部は「犬神家の一族」からスタート。エキゾチックなハンマーダルシマー(MiMi演奏)のトレモロが印象的な「愛のバラード」や「佐清(すけきよ)」の衝撃シーンが鮮やかによみがえった。
「犬神家」の金田一耕助役で主演した俳優・石坂浩二と大野は高校・大学時代からの友人。2人のトークコーナーでは、2人の学生時代、お互いプロとして再会してからの仕事やプライベートのエピソードが披露された。映画「犬神家の一族」で、初めて映画音楽を手がけた大野が、巨匠・市川崑監督を相手に奮闘した話や、大野の実家が熱海の老舗旅館であり、石坂も何度かそこに泊まりに行った話など2人の絆の深さをうかがえるトークに会場はおおいに盛り上がった。
「野性の証明」では、この作品で銀幕デビューした薬師丸ひろ子のあどけない笑顔を背景に、松崎しげるが主題曲「戦士の休息」を歌唱。
故・高倉健が演じた主人公の寡黙で熱い生き様と響き合い、作品の余韻をより深いものにした。
私の年齢では当然、公開時にはどれも見ていない。全てテレビかレンタルで見た。「犬神家の一族」は2004年に稲垣吾郎が演じたドラマの方が記憶に残っているという若い世代も多いかもしれない。角川の初期の3作品はどの映画もインパクトが強いものばかりで、今でも初めて見た時の記憶が鮮明だ。
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