【WEBER インタビュー】
主人公の気持ちを
余すことなく表現したい
L→R Taka.(Vo)、Hayato(Vo)、J(Dancer)、little Skeet(Dancer)
ヴォーカル&ダンスグループだからこそできることをより追求した今作は、切なくも美しい失恋ソング。タイトル曲「僕の記憶が嘘をつく」と2曲目の「僕の恋人」が連作にも聴こえる、深みのあるシングルについて話を訊いた。
「僕の記憶が嘘をつく」は切なくも美しい曲ですね。
Taka.
すごくインパクトのあるタイトルですよね。この曲は誰もが経験をしたことがある、大事な人との別れの瞬間を思い出すような歌詞になっているんです。だからこそ、レコーディングでは心の中の整理し切れない、ぐちゃぐちゃとした気持ちをどう表現するかを意識して歌いました。大切にしたのは、どうしようもない過去をポジティブに受け止め、前に進む気持ちになれるような曲にするということで。また、今まさにこの曲のような現実と対面していて、答えが出ないような人たちには、いい意味で一緒に落ちるところまで落ちる手伝いができる曲だと思うんですよ。1度落ちてしまえば、あとは這い上がるだけですからね。そのためのアイテムとして聴いてもらえる曲にもなったんじゃないかなと思います。
little Skeet
この曲は歌詞の主人公の気持ちが強く表現されているんです。だからこそ、ダンスではその主人公の気持ちがしっかりと表現できたらいいなと思い、パフォーマンスに今まで以上の気持ちを込めました。振り付けをしてくれたJさんと主人公像のニュアンスをすり合わせながら踊っているので、歌詞とダンスを通して、この主人公の“切なさ”や“強さ”が伝わってくれたら嬉しいですね。
Hayato
実は僕も過去にこの曲のような経験があるんです。なので、自分で歌っていてすごく共感ができたし、それと同時に元気付けられたんですよ。特に《待ち合わせした西口》というようなリアルな描写が出てくると、すごく自分を重ねやすいですよね。読めば読むほど自分の曲なんじゃないかと思っていて…これは僕の曲です!
J
WEBERの曲です!
Hayato
そうでした(笑)。でも、きっと聴いてくれる方たちも“私の曲かも!?”って感じてもらえると思います。それはアーティストとしてすごく嬉しいことなので、より深く、強く伝わるように歌いました。
J
WEBERの曲はこれまでの曲も全て、ひとつひとつが小説のようなんですよ。小説って読む側が行間や結末を考えますよね。この曲もそれと同じで、聴いた人たちがそれぞれの気持ちを重ねて想像できる曲に仕上がっているんです。振り付けもサビは全て同じ振りなんですが、歌詞によってニュアンスを変えているんです。さらに、2曲目の「僕の恋人」と連続で聴くと、「僕の記憶が嘘をつく」の“僕”の気持ちをより伝えているように感じるんです。
Hayato
ある意味、主人公が同じ人ととらえられるんです。
Taka.
そう考えると、この曲の主人公がより愛おしく感じるんですよ。別れた人のことをものすごく愛していたことが「僕の恋人」で分かるんですよね。でも、あまりに熱く歌ってしまうと狂気に感じ取られかねないので(笑)、軽めに歌っているんです。最終的に仲直りできるわけじゃないからすごく切ないんですが、温かい気持ちになれる2曲に仕上がりました。春の風と一緒に聴いてもらいたいですね。
little Skeet
この2曲の主人公は言ってしまえば、どちらもとても女々しいんです。「僕の記憶が嘘をつく」はものすごく悩んで、答えが分からずに自分を追い込んでいるんですけど、「僕の恋人」では悩み抜いて悟りを開くくらいまで達していて(笑)。なので、パフォーマンスも両極端に自然とやわらかいものになっているので、その表現の違いを楽しんでほしいです。
Hayato
男性の女々しさが強く出てるよね(笑)。未練たらたらな感じがすごく出てる!
Taka.
俺はあっさりしてるけどね。
Hayato
Taka.は心が女の子に近いもんね。
Taka.
そう? でも、ある意味ヴォーカルとして男女どちらも表現できるからいいんじゃない?
J
確かに(笑)。
MVはどんなものに仕上がっているんですか?
一同
寒かった~!
Hayato
東京に今年2度目の大雪が降った日に撮影をしたんです。撮影した場所が半野外で、風が入ってくる場所だったから本当に寒くて!
J
スト―リーの主軸を動かしているのがTaka.なんですよ。
Taka.
僕は今作でお芝居も挑戦させてもらいました。全部で2日間の撮影だったんですが、初日にダンスの撮影をみんなとしてから、2日目に僕と彼女役の女優さんと演技パートを撮影してもらったんです。最初はものすごく心配だったんですけど、いつも撮影してくださる監督さんだったので、わりとナチュラルに撮影ができた気がします。
Hayato
撮影中は僕たちがいなくて寂しかったんでしょ? “寂しい”ってグループLINEに送ってきたもんね(笑)。
Taka.
…そうですね(笑)。
little Skeet
みんなで“頑張れ!”って返したよね(笑)。
Taka.
まだ監督が知っている人だったので安心しました。普段は“笑って”と言われてもなかなか笑えないんですが、スタッフさんに助けられていい雰囲気で撮影できました。
Hayato
以前、ドラマを撮影した時はヒロインに人見知りしてたもんね(笑)。
Taka.
なんでそれをバラすの!(笑)
一同
(笑)。
little Skeet
Taka.の表情がすごくいいんですよ。その表情だけで誰かを想っているんだろうなってなんとなく分かるんです。そこには注目して観てもらいたいですね。
J
このMVで誰かタレントを起用するのではなく、メンバーが芝居をすることでより説得力が出ることを実感ました。曲を聴いていてTaka.の表情が目に浮かぶからこそ、すごく立体的に曲が作用するんですよ。これからもこういったMVを作っていきたいなと思っています。
取材:吉田可奈
「僕の記憶が嘘をつく」MV
シングル「僕の記憶が嘘をつく」
ティザー映像
シングル「僕の記憶が嘘をつく」
ティザー映像vol.2
アーティスト
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