フェンダー、歴代の名作を融合させた
新シリーズやエフェクトペダル、アコ
ギなどNAMM発表の新製品をお披露目
2018年のブランドアイコンモデルとなるAmerican Originalシリーズは、1950年代、60年代、70年代のヴィンテージモデルのリイシューで、昨年までリリースされていたAmrican Vintageシリーズの後継となる。Amrican Vintageシリーズでは52年モデルや64年モデルと年代を細かく区切り、再現度の高いモデルを製作していたが、その分作業工程が増え、価格も上がっていたという。そこで、今回のAmerican Originalシリーズでは50年代、60年代、70年代、それぞれの代表的なスペックを落とし込んだモデルとし、大幅な低価格化が実現。American Vintageが約35万円だったのに対し、American Originalは約27万円から。すでに発売中だ。
Eric Johnson Thinline Stratocasterは、世界的なギタープレイヤー、エリック・ジョンソンのシグネチャーモデル。Thinlineのセミホロウの構造をストラトキャスターに取り入れたいというエリック・ジョンソンが長らく抱いていた思いを具現化した、軽量でありながらリッチなサウンドが得られるモデルだ。
2018年、フェンダーがエフェクトペダルに本格参入、6モデルが登場する。Level Set Buffer、The Bends Compressor、Santa Ana Overdrive、Plugilist Distortion、Marine Layer Reverb、Mirror Image Delayをラインナップ。いずれもアルミにヘアラインを施した頑丈なボディに、ノブの方向を示すLEDを搭載。暗いステージでも設定をひと目で確認できる仕様となっている。LEDはリアパネルのスイッチ一つでON/OFF可能だ。電池ホルダーは前面のカバー(ネジなし!)を開けるだけでカンタンにアクセスできるのも大きな特徴だ。
Level Set Bufferはシングルコイルのギターとハムバッカーのギターを持ち替える際に音圧が変わらないよう、レベルを均一化できるペダル。歪み系のSanta Ana Overdrive、Plugilist Distortionは音色を各2種類用意する。Overdriveはウォーミーな歪みとジャキジャキしたシャープな歪みを切り替え可能。4バンドのイコライザーを搭載するほか、BOOSTスイッチはレベル・ブーストとドライブ・ブーストをリアパネルのスイッチで切り替えることができる。Distortionは個別にトーンを設定できる2つのゲインコントロールAとBがあり、両者の接続をシリーズとブレンドから選択可能、ブレンドの割合も設定可能。かなり幅広いサウンドメイクが可能だ。
アコースティックギターでは、ストラト・ヘッドと、エレキギターに近い形状の握りやすいネックを採用したCaliforniaシリーズが登場。エレキギターのプレイヤーも手に取りやすい仕様で、3段階のグレード(下からPlayer、Special、Classic)、3種のフェンダー・オリジナル・シェイプ(Redondo、Newporter、Malibu)をラインナップ。Playerは8色揃った斬新なカラーも魅力だ(Specialはマット・ブラックのみ、ClassicはCosmic Turquoise、Hot Rod Red Metallicの2色)。
同じくアコースティックギターののParamountシリーズからはフェンダーでは初となる日本製のアコースティック・ギターが限定生産で登場。さらに5万円以下の低価格が魅力のFA(Fender Alternative)シリーズが登場。初心者やこれから趣味で始めたい人というにぴったりのモデルとなっている。
フェンダー初のイヤホンPURESONICシリーズも登場。プロ用のインイヤーモニターFXシリーズに続いてリリースとなる、ミュージックラヴァー向けのカジュアルなモデルだ。
昨年発売されたデジタルアンプMustang GTのベース版がRumbleシリーズ。ステージでの使用にも対応する800W出力のRumble Stage 800と、レコーディングや自宅練習にもぴったりな40W出力モデルRumble Studio 40の2機種をラインナップ。こちらはすでに発売が開始されている。100のプリセットから好みのサウンドをカンタンに選択。15のアンプモデルと40のエフェクトを搭載し、スマホアプリFENDER TONEで詳細なエディットやプリセット管理が行える。
MADE IN JAPAN LIMITED COLLECTION 2018は、現在の日本製モデルでできる最高峰の技術をつめこんだモデルで、数量限定での発売。US製パーツの使用、オールラッカーが共通の仕様。パーツはUS製なのはAmerican Originalシリーズと同様だが、組み込みや塗装、最後の仕上げは日本で行われており、そのサウンドも“日本製の音”を感じさせるものになっているという。MADE IN JAPAN LIMITED COLLECTIONは2019年以降も更新され、1年に2回、春と夏に新モデルがリリースされる予定。
Squierブランドからは、モダンなギターを求める若いプレヤーに向けてContemporaryシリーズが登場。ほとんどのモデルがハムバッカーを採用。ルックス面では全モデルがマッチングヘッドを採用しており、リバースヘッドの個性的なモデルもラインナップ。Stratocaster HH、Telecaster HHはレフトハンドモデルも用意される。
American Specialには新色のVintage Colorsが登場。WalnutのStratocaster、Fiesta RedのStratocaster HSS、Sherwood Green MetallicのTelecasterの3色がラインナップされる。
Custom Shopのコレクションモデル3機種は2018年限定。写真左の2モデル、1959 Journeyman Relic Esquire Custom Chocolate 3 Tone Sunburst、2018 Postmodern Stratocaster RW Journeyman Relic Faded 3-Color Sunburstの“Journeyman Relic”はレリック加工の一種で、何人もの持ち主を渡り歩いたというイメージ。大切にされてきたのでそれほどキズはないものの小さな打痕などがある。Chcolate Sunburstはフェンダーの代名詞ともいえるSunburstの新しいカラーリングで、黒ではなくチョコレート・カラーに仕上げている。ネックの美しい虎目は最も良い木材を使うCustom Shopならでは。一番右は1964 Lush Closet Classic Jaguar Tahitian Coral。“Lush Closet Classic”はクローゼットにずっと入れられ使われていなかったが湿度調整がうまくいっていなかったというイメージ。キズなどはほとんどないが、塗装に細かいヒビが入っているのがCloset Classicとの違い。
アクセサリーやライフスタイルグッズも多数登場。歴代のフェンダー・アンプのデザインにインスパイアされたデザインのBluetoothスピーカーNEWPORTには、新たにDakota RedとSonic Blueの2色が仲間入り。昨年リリースされたブラックと合わせて3色から選べるようになった。
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