【打首獄門同好会 インタビュー】
満を持しての肉ソングです!
L→R Junko(Ba)、河本あす香(Dr)、大澤敦史(Gu)
“飯テロバンド”の異名も持つ、生活密着型ラウドロックバンド打首獄門同好会が、来年3月の日本武道館公演に向けた“夏秋冬春 四季連続リリース計画”第二弾シングル「秋盤」を発表した。食欲の秋に贈るテーマは肉! そうだ、ニクタベイコウ! そんな「秋盤」について大澤敦史(Gu)が語ってくれる。
来年3月に日本武道館公演を控え、四季連続リリース計画として「夏盤」に続く「秋盤」が発売されるなど、日本武道館に向けた1年計画『目指せ武道館!!2017-2018 戦獄絵巻』が着々と進んでますが、バンドはモチベーションも上がってきてますか?
まだリリースも2枚目ですし、“47都道府県 ライヴ全国制覇”も途中ではあるんですけど、“北海道~九州全地域 フェス全国制覇”は夏を終えて、“インターネット番組「10獄放送局」大型新企画”は完結に向かっていて、そこは目論見通りいったと思うし、メンバーのモチベーションも高まってます。ぶっちゃけ、武道館に関してはまだ全然見えていないんですが(笑)。バンドの士気は上がってきてるので、あと半年、手探りのまま突っ走るだけですね。
楽曲的にも「夏盤」の「糖質制限ダイエットやってみた」、「秋盤」の「ニクタベイコウ!」とキラーチューンが揃ってきて、すごく状態も良さそうに見えますけど。
武器が増えてる感じはありますね。「ニクタベイコウ!」は以前に魚の歌を出していたりして、次は肉だろうってずっと思われてから、満を持しての肉だったので、“食欲の秋に肉か、やっぱり!”と思われてると思うんですけど。
わはは。「ニクタベイコウ!」はめちゃくちゃキャッチーだし、歌詞にもみんな知ってる料理名や部位が並んでいるんで、ライヴで初めて聴いても一緒に歌いたくなる曲ですね。
この曲はすでにフェスで何度かやってるんですけど、みんな歌ってくれてますね。VJで歌詞も出てくるから、歌詞カードを見ながらCDを聴いてるのに近い感覚もあるみたいで、1番を聴いてみんなが展開を察して、2番では歌詞を見ながら歌ってくれるみたいな(笑)。でも、そのへんの反応は曲を作りながら想像してたところでもあったんで、ライヴしながら“やっぱそうだよね”って答え合わせしてる感じもありますね。昔は対バンにヒントや刺激をもらうことが多かったんですけど、最近はお客さんからヒントをもらうこともすごく多いんですよ。
やっぱりフェスの経験とかが、曲作りにも反映するんですね。MVでは「花いちもんめ」調のフレーズにウォール・オブ・デスがカットインして、そういうことか!と納得しました。
あれも後付けっちゃ後付けなんですけどね。「花いちもんめ」をモチーフとして入れて、4つ打ちも入れて、右が歌って次に左が歌うというのをやってたら、“これは左右で分かれるだろうな”と思ったんですよ。なので、MVの段階でウォール・オブ・デスへの自然な流れをこっちから提示しようってことで、アレンジに組み込んだんです。最初からデフォルトとして入れちゃったら、こっちから誘導する必要もなくて楽かなと(笑)。
曲を作る時、「日本の米は世界一」は米作り経験をしたり、「糖質制限ダイエットやってみた」も実体験だったりしましたが、「ニクタベイコウ!」では何か経験したのですか?
今回は「夏盤」からの流れがあって、糖質制限ダイエットは肉が食えるので。ダイエットで肉をたくさん食べたって話をさんざんしたあとでの「ニクタベイコウ!」というところで、「夏盤」から「秋盤」へと続く物語があるんですよ。聴く人が聴いたら分かるというか。もっと前から言うと、米の歌があって、『ラーメン二郎』の歌があって、虫歯になって、太って、ダイエットをして、ダイエット中に食べてたのは肉なんだっていうストーリーがちゃんとあるんです(笑)。
今回、肉を歌うのは必然だったわけですね。
そうですね。だから、糖質制限ダイエットから肉を歌うという流れがすごく美しいなと思ってます。「冬盤」ではここから続く物語があるかもしれないし、まったくないかもしれませんけど(笑)。昨日もハンバーグを食べて、今日は牛タンを食べてって、肉ばっかり食べてますけど、肉は飽きないですね。
ちなみに好きな肉のメニューや部位は?
焼肉だとハラミ、ステーキだとヒレ、焼鳥だとせせりが好きです。焼鳥も「ヤキトリズム」って曲を作る時、朝イチで市場に行ってせせりを買って、串で刺して、多摩川の土手でガスコンロの焼き鳥機で焼いて、芋焼酎を呑みながら食べて…タレの調合まで自分でやりましたからね(笑)。
真面目ですよね、いちいち(笑)。あと、今作は静岡のハンバーグチェーン店を歌った「SAWAYAKA」に『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017』で出店した10獄食堂のテーマソング「10獄食堂へようこそ」、岩下の新生姜を歌った「New Gingeration」とタイアップ曲が満載ですが。
「SAWAYAKA」は勝手に曲を作って、“これ歌っていいですか?”って先方に送ったら、“むしろ、ありがとうございます”ってお食事券が贈られてきました(笑)。僕、静岡出身なので、昔から当たり前に食べてたんですけど、県外の人が“美味い!”って言い出して、長澤まさみさんがテレビで紹介してから“さわやかってすごいんだ!”って県民も騒ぎ出して。改めて食べるとやっぱり美味いんですよね。「SAWAYAKA」は8年前に作った曲なんですけど、“せっかく肉の歌なんだから、今回、入れたほうがいいだろう”って話になったんです。で、10獄食堂に岩下の新生姜を望来豚の豚バラで巻いたメニューがあったんで、“だったら、「New Gingeration」も入れたほうがいいだろう”って話になって…なので、今回は肉に導かれて選ばれた4曲ですね。
「夏盤」から「秋盤」へつながる物語、肉がつないだ今作の物語もよく分かりました。来年の3月に向けて、日本武道館へつながる物語もファンと一緒に紡いでいきたいですね。
そうですね。何が伏線になって、何が回収されるのか? もしくは何も回収されないのか? そこは僕にも分からないところですけど。演出ってのは大体、事故から生まれるんで(笑)。ここから始まるツアーで、“こんな事故が起こっちゃったけど、これ面白い!”みたいなことが生まれるかもしれないんで、そこは僕たちも楽しみにしてるところです。ここからも手探りのまま、日本武道館に向けて突っ走ります!
取材:フジジュン
アーティスト
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