マルニ 2018年春夏コレクション - マ
イスタイルを会得する

マルニ(MARNI)マルニの2018年春夏ウィメンズコレクションが、ミラノ・ファッション・ウィーク5日目の2017年9月24日(日)に発表された。
フランチェスコ・リッソがクリエイティブディレクターに就任して2度目となる本ショー。前回はコンサバティブな印象もあり、どの方向へ舵を切るのか…と思わせたが、うまく新生マルニを軌道にのせたようだ。自身の個性とマルニのヘリテージを融合させ、振り切ったと言えるほど、潔いクリエーションを見せている。
繰り返されるフォルム遊び、そしてパッチワークの連続。シルエットはウエストシェイプが基本で、ビックサイズのものも断固として、砂時計のように腰辺りをギュギュッと絞っている。落ちたショルダーライン、広がりを見せるスカート。コントラストを効かせたフォルムは、重量感と同時に軽やかさも備えている。
テキスタイル、そして色柄のバリエーションは豊富だ。サテン、ナイロン、シフォン、そしてビニル。マルニを象徴するフラワーは大花・小花両方揃えて、鮮やかな色にのせた。ボタニカル模様の中に溶け込んでいくのはチェック、ボーダー、ドット柄とオーセンティックなもの。さらに、悪趣味ギリギリのラインで、イラストタッチの人物画やドッグモチーフまでも交える。
キーピースとなるのは、ビスチェトップス。これがブラウスやカットソー、ドレスの上にレイヤードされ、実際のアイテム数以上のバリエーションを生む。また、レディライクなウェアに混じって、ビックサイズポロシャツやカーゴパンツといたマニッシュな装いも展開。
リッソのアイデアのアソートメントといった具合に、あらゆる要素が混在するコレクションであるが、仕上げの決め手となるのは、ある意味"トゥーマッチ"とも言えるデコレーションだろう。大玉のパールとカラフルなビジューで作られたフラワーパーツは、胸元そしてウェア全体に散りばめられた。断ち切りの裾でカジュアルに仕上げたワンピースにも、このデコレーションは顔を出し、リッソ印の刻印が押されている。

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