【Fo'xTails】
激しさの中にジャズを取り入れたチャ
レンジ作
L→R テラ(Gu&Programming)、takao(Vo)、鳴風(Gu)、坂本尭之(Ba)
アニメ『時間の支配者』のOPテーマとしてオンエア中の6thシングル「RULER GAME」。これまで全てのシングルがアニメのタイアップに起用されてきたFo'xTailsに、夢に向かう熱い想いも葛藤もストレートにぶつけた本作について話を訊いた。
「RULER GAME」はTVアニメ『時間の支配者』のOPテーマ曲ですが、激しさもありつつ今までのFo'xTailsとは違うアプローチのドラマチックな曲になりましたね。
鳴風
今回は曲を制作する前にアニメの監督さんたちとお会いして打ち合わせをしたんです。そこで“疾走感とアニメの王道感、さらにジャズの要素”を入れたいという話になって作った曲です。自分自身はジャズギターは弾けないので、そこはリズム隊に任せようと(笑)。
坂本
鳴風がピアノとウォーキングベースをデモに入れてきたんですよ。あれは確かにジャズっぽくなる。
鳴風
作品のテーマが“時間”なので、ピアノの音で時計の針が進むイメージを出したいなと思って。
チャレンジしたシングルなのですね。
鳴風
そうですね。今までのFo'xTailsになかった曲を作りたくてサビのメロディーも何回も書き直して。
takao
ピアノやイントロのゴリゴリな部分だったり、最初はサウンドのほうが強かったので、サビに耳に残るキャッチーさが欲しいと思って鳴風にお願いしました。
歌詞も“時間”という言葉がキーになっていて、《運命の支配者-RULER-は自分さ》と歌っていますよね。
takao
はい。原作で主人公がトランプを持って闘ったりするところから、“ギャンブル”が頭に浮かんできて、“ルーレット”という言葉を入れていたりしますね。あとは、“過去に戻りたい”や“時間を巻き戻したい”という後悔も描かれている作品なので、自分と重なる部分があるなって。歌詞は松井洋平さんと共作しているんですが、一番伝えたかったのは《止まっていた明日さえも、踏み出していく意志は奪えない》というところですね。今までの人生を俺はこういうふうに進んできたなって思えた歌詞でもあります。
坂本
ベースはロックバンドの人間が弾くジャズのイメージになっているとは思うんですけど、そういう部分を1番で出して、2番はもっと攻めて主張していますね。
ギターソロは鍵盤とバトルしてるような雰囲気もあるし。
鳴風
ソロは考えて弾くタイプじゃないんですよ。その時のマインドで…何か言ってたっけ?(笑)
takao
いや、曲全体の流れにはこだわってたけど。
坂本
グルーブ的なものとか鳴くん節だよね。
テラ
今までと違う変則的な曲なので僕はジャズの知的なところを入れられたなと思って、2番でオクターブで下がっていくクロマチックスケールを取り入れています。
カップリングの「最低で最愛なヒカリ」は今作の中でもっともラウドに振り切れていますね。
鳴風
これはtakaoからずーっと“激しい曲やりたい”って言われていたんで、“分かりました”と(笑)。
takao
自分の感情をぶつけたかったので、ロックで激しくて速いヤツって言ってて。で、曲を聴いて“バッチシ!”って(笑)。
テラ
デモが送られてきてすぐtakaoくんから電話がきて、“聴いた? いいよね”って(笑)。
takao
インディーズ時代からFo'xTailsがやっていたような曲調なんですよ。それでいてサビがメロウで、4つ打ちのリズムにはまっていて、“最高! 言いたいことが全部言える”って。
タイトルですが、なぜ“最高”じゃなくて“最低”なのですか?
takao
自分が追いかけている夢や憧れって光が強すぎる分、“何でこんな夢見ちゃったんだろう?”って思うことがあるんですよ。そう感じるのは自分だけじゃないと思ったので、そういう迷いをぶち壊してほしいと思って書きました。時に猛毒にもなる夢だから“最低で最愛なヒカリ”と。
なるほど。打って変わって「curtain」は夏空が似合うような疾走感のある曲ですね。
takao
この曲は鳴風が曲も歌詞も書いて持ってきて、歌詞はあとで共作しました。鳴風は俺にはないロマンチックな部分があって、人に向けた想いを書いてたんですけど、自分も曲を聴いた時に夏の情景が浮かんだから、“教室”や“放課後”という言葉を入れて青春っぽい感じに落とし込んだんです。
鳴風
最初は大事な人が生き甲斐をなくしてたから、元気出してほしいなと思って書いた曲だったんですけど。
takao
この曲にも鍵盤が入っているんですが、こっちは生ピアノですね。柔らかい感じがすると思う。
これもアニメのタイアップになったら合いそうですね。
坂本
そうですね。1枚通して言うと、今までのシングルでは自分たちのいろいろなカラーを出した曲を入れようという気持ちが先行してたんですけど、今回は自分たちがやりたいことを優先した感じです。結果、3曲とも表題曲でもいける強さのある曲が揃ったなって。
テラ
カップリングはtakaoくんがやりたい曲が採用されたんですけど、歌詞を含めて刺さってきましたね。「最低で最愛なヒカリ」に出てくる夢は自分たちにとっては音楽。追いかける過程で痛みも知るけど、最愛だからこそバンドを続けていくんだって改めて思いました。「curtain」はノスタルジックな曲で、いろいろ思い出しましたね。歌詞のように“登下校の時、あの娘とふたり乗りしたなぁ”とか(笑)。
(笑)。あと、ジャケットがカッコ良いですよね。
坂本
これCGじゃなく実物なんです。よく見ると楽器やマイクのパーツが使われてるんです。
takao
ミュージックビデオにもチラッと出てきますよ。初めて全員が演技してるので、それも楽しみにしててください。
今年は11月に4周年のライヴもありますね。
takao
そうなんです。集大成というより、この4年間で俺たちを見つけてくれた人、応援してくれている人への感謝。初めて来る人も含めて“俺たちを見つけてくれてありがとう、これからもよろしくね”って全力で挑みます!
取材:山本弘子
アーティスト
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