【『AIR JAM 2011』】『AIR JAM 201
1』2011年9月18日 at 横浜スタジアム
まず、難波章浩(Vo&Ba)のテンションの高い挨拶からスタート。9月にしてはギッラギラな日差しにも関わらず、早くも大熱狂。過去の『AIR JAM』にもあった巨大ランプも健在だ。トップバッターは、途中HUSKING BEE時代の盟友、平林一哉も参加した磯部正文BAND。その後は、シンガロングを巻き起こした10-FEET、異種格闘技戦で鍛えられてきた力を発揮したPay Money To My Painと、2000年以降を彩ってきた『AIR JAM』初登場バンドが熱演。少々の休憩を経て、来日できなくなったSUBLIME with ROMEの代打…なのだが、長いこと活動休止をしていて、現在もライヴ自体が希少なため、プレゼントのような登場となったSCAFULL KING。そして、ロックシーンの急先鋒であるFACT、ガンガン客席に飛び込んでいたMURPHY’S LAW、こちらも復活したヒップホップ代表KGDR、と刺激的なアクトが続いていく。
続いてはハイスタと同期と言えるLOW IQ 01が、MASTER LOWを従えて華やかなパフォーマンス。さらに、お祭りを生み出す大所帯バンドTURTLE ISLAND、前回の『AIR JAM』ではTHE MAD CUPSLE MARKETSで参加したKYONO率いるWAGDUG FUTURISTIC UNITY、細美武士(Vo&Gu)の“震災以降一番嬉しかったニュースはハイスタの復活です”という言葉に誰もが頷いたthe HIATUS、ハイスタが海外でリリースしていたFAT WRECKのボスであるFAT MIKE率いるME FIRST AND THE GIMME GIMMES、ラストに嵐のカバーをして度肝を抜いて己を貫いたマキシマム ザ ホルモン、とどんどん進行していく。そして、すでに夜闇に包まれた会場に、TOSHI-LOWの“恐らく誰よりもこの日を楽しみにしていたBRAHMAN始めます”という言葉が響き渡る。11年前の秘話や東北への思いも語りながら、凄まじく訴えかけるライヴを観せてくれた。
そしていよいよトリ、ハイスタ! 1曲目の「STAY GOLD」からアリーナの最後方までモッシュ。何だか夢のようだ。ただ、難波の“恋してますか?”という言葉から始まった「SUMMER OF LOVE」あたりから、そういえばハイスタは曲に因んだMCをしてから演奏を始めていたなぁなどと、彼らのライヴで飛び跳ねていたことを生々しく思い出した。それはきっと、楽曲が不朽であることはもちろん、彼らが再現ではなく今を鳴らしていたからだ。最後は熱狂的なアンコールに迎えられて「BRAND NEW SUNSET」で終演。終始笑顔だった恒岡 章(Dr)も前に出て、3人で抱き合ってステージを降りた。
『AIR JAM』は奇跡じゃない、現実だった。この力が東北に届くことを心から願っているし、信じている。
アーティスト
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