【ギルガメッシュ】『凱旋公演“CHI
BA”』2011年2月5日 at 市川市文化会
館 大ホール

撮影:田中伸二・平沼久奈/取材:ジャガー

 生まれ育った地元・千葉県でのホールワンマン。ギルガメッシュの軌跡と今、そしてここから始まる未来が詰め込まれた二部構成の熱い夜が始まった。まず、これまでを総括する第一幕。懐かしの黒スーツで重厚サウンドを轟かせ、ホールを瞬時にライヴハウスへと変貌させた。熱気乱れる中、“良くも悪くもギルガメッシュが自分たち4人だけのものではなくなった”と愁(Ba)。求められる音楽と追い求める音楽に生じ始めた差、“らしさ”とは一体何なのか? そんな苦悩を一掃し、光に突き進む強さを手にした今と未来を感じる第二幕。感情に訴えかけるヴォーカル、際限なく世界観を膨らませる繊細なギター、心地良いグルーブを奏でるベース、熱を帯びた激しいドラム。4人が壮絶な肉弾戦を繰り広げることで、強靭なバンドサウンドが牙を剥く。未来は間違いなく明るい、そう感じたのは筆者だけではないはずだ。



セットリスト

  1. volcano
  2. お前に捧げる醜い声
  3. Deceived Mad Pain
  4. ALIVE
  5. BORDER
  6. CRAZY-FLAG
  7. Dance Rock Night
  8. 零 -ゼロ-
  9. 終わりと未来
  10. Jarring fly
  11. 遮断
  12. smash!!
  13. 開戦宣言
  14. ※Opening
  15. destiny
  16. EXIT
  17. Endless wing
  18. COLOR
  19. Calling
  20. 見えない距離
  21. I think I can fly
  22. Break Down
  23. MISSION CODE
  24. evolution
  25. Never ending story
  26. 再会

ギルガメッシュ

04年3月に、左迅(サトシ)(vo)、弐〜ニィ〜(g)、愁〜shuU〜(b)、Яyo(リョウ)(dr)の4人で現在の道を歩み始める。08年1月に初のヨーロッパ・ツアーを行い、『stupid tour '08』と銘打たれた国内ツアーと合わせて全38公演を敢行。08年11月からスタートした『“CRAZY TOUR 08-09”IN JAPAN』では、日本全国47都道府県を駆け抜け、ファイナルの渋谷AXでは超満員のファンの前でギルガメッシュ=ライヴ・バンドの名前に相応しい最高のパフォーマンスを披露した。その後、『CRAZY TOUR』はアメリカやヨーロッパにも及び、2度目となるヨーロッパ・ツアーでは7ヶ国で約7,000人ものファンを魅了した。

そして度重なる作品リリースは、ライヴのためにあると言っても過言では無い。彼らの楽曲リリースとライヴ開催はイコールで繋がっているのだ。06年9月に1stフル・アルバム『13's reborn』、07年12月に2ndアルバム『Girugamesh』、08年11月3rdアルバム『MUSIC』と立て続けにアルバム形態のみを発表。09年には彼ら最大の魅力と言えるライヴを収録したライヴDVD『CRAZY CRAZY CRAZY』をリリース。様々なジャンルの要素を融合させ、ギルガメッシュ独自のスタイルを確立している彼らは、まさに世界標準となり各国で高い支持を得ている。

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