【宮田和弥】『宮田和弥 LIVE TOUR
2010 BAND de TOUR』2010年1月29日
at 東京・恵比寿LIQUIDROOM

撮影:沼田 学/取材:坂口裕菜

JUN SKYWALKER(S)、ソロ、ジェット機。宮田和弥の歌の歴史を詰め込んだ、東名阪ソロツアーが行なわれた。この日のライヴはそのファイナル公演。スペシャルな夜が届けられた。客電が落ち、宮田和弥ワールドが始まる。「リズム」「Paint It Back」「GOING MY WAY」と続き、ロックンロールの魅力が振りまかれていく。そして、JUN SKY WALKER(S)後期の名曲「さらば愛しき危険たちよ」で、観客をさらに喜ばせた。ストレートに届けられる宮田自身の温かさに、会場が優しい空気に染まる。彼はダブルアンコールに応え、全ての人の“始まり”を応援する新曲「NEW WORLD」を送り、ライヴの幕を締めた。宮田和弥の歌は、明日へのエネルギーになる。ソロ活動としての新しい扉を開いた彼を見て、そう強く感じた。

宮田和弥

80年代後半〜90年代初頭にかけて、日本中に大旋風を巻き起こした元気印のロック・バンド、ジュン・スカイ・ウォーカーズ。「すてきな夜空」「歩いていこう」「レッツ・ゴー・ヒバリヒルズ」といったアツい大合唱型アッパー・ソングにノック・アウトされた輩の多いこと多いこと。我々20代にとって、忘れることのできない存在ではないか。
ヴォーカリストとして活躍した宮田和弥、ジュンスカ解散から1年以上のときを経て、98年にアルバム『smash』でソロ・デビューを飾る。軽快なロック・サウンドのなか、ポジティヴ・マインドあふれる持ち前のカズヤ節が炸裂。その健在ぶりに多くのファンは胸をなでおろしたようだ。以降、ソロ・アーティストとして、プロデューサーとして、活躍の場を多方面に広げている。

アーティスト