【nicco】『ニコフェス ’10』2010年
1月16日 at 代官山UNIT

取材:編集部

語呂合わせ、ニコの日。3組のゲストを招いた初の主催イベント。緊張感からか浮付いた感はある。活動半年程度のインディーズというのがポジション。入手できるCDは、手売りの2曲入り¥100のみ。だけど、すこぶる評判に会場が埋まる。屈託のないファニーフェイスに、単純にアッパー、スローということでない振り幅のある楽曲群、そして変幻する声色。多分、無意識なんだろうが、楽曲のテイストやニュアンス、場の空気感によって声色が変化する。曖昧な“オリジナル性”に縛られ、似たようなサウンドメイクの渦に飲み込まれている者が多い中、実に自由な引き出しで転げ回る。本人曰く“niccorock”。自身が光の屈折を左右するのだから、多種多様な色彩は全てniccoで収まる。絶対数の問題か、なぜか狭き門となるガールズロックシーンの新風に期待が膨らむばかりだ。

nicco

東京都出身、1986年8月29日生まれの女性シンガー・ソングライターnicco。“誰も言わないんだったらあたしが言っちゃうよ”というキャッチ・フレーズで、自身が創り出したジャンル“niccorock”を奏でている。

いくつかのバンド&ソロ活動を経て、09年8月よりniccoとしての活動を開始。09年12月、J-WAVE『RADIO×SPIDER』のオンエア・オーディションに応募した「委員長」がオンエアされ、リスナーからの反響を得る。そして10年6月、J-WAVE『RADIO×SPIDER』×<MySpace>×東京ニュース通信社『MySpace From JP.』によるインディーズ・レーベル<SPIDER RECORDS>より、第1弾アーティストとして1stミニ・アルバム『委員長』をリリース。

8月には『音霊 OTODAMA SEA STUDIO 2010』『AOMORI ROCK FESTIVAL '10〜夏の魔物〜』『SUMMER SONIC 2010』などの数多くの夏フェスやイベントに出演。『SUMMER SONIC 2010』においては、インディーズでは異例の東京・大阪とW出演を果たし、9月には<cutting edge>よりミニ・アルバム『最前線』でメジャー・デビュー。

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