【TarO&JirO】『東京襲来~Landing
in the city of Tokyo~』2014年9月
27日 at 下北沢GARDEN

撮影:ニシナカリエ/取材:石田博嗣

 路上を経て、今年は夏フェスにも参戦。フロアーを埋める客層が老若男女と幅広いのは、まさに彼らの実績の賜物だ。「襲来-Landing-」でスタートしたライヴは、そんな観客の高揚感を掻き立てていく。TarOの饒舌なEGと、JirOのAGのスラップ&キックドラム。2人の間にある緊迫感が兄弟喧嘩さながらの躍動的なサウンドを生み、攻め立てるようなツインヴォーカルや抜群のコーラスワークも披露。カバー曲「Smells Like Teen Sprit」でさえ自分たちの色に染め上げていたのはさすがだ。

 また、初の試みというドラマーを迎えてのセッションでは、迫力のあるグルーブでもって会場を大いに盛り上げた。再びふたりに戻ってもアンサンブルに物足りなさなど感じさせることなく、最後まで観る者を魅了し続けたタロジロ。デビュー後初のワンマン公演は大盛況のうちに幕を下ろした。



セットリスト

  1. 襲来-Landing-
  2. 涸れない水たまり
  3. Once in a while
  4. 挑発
  5. Brothers Fight
  6. 大人の運動会
  7. Smells Like Teen Sprit(Nirvanaカバー)
  8. ~セッション~
  9. Piranha
  10. Right There
  11. Cube
  12. what a bird's ever seen
  13. 孤独の哀歌
  14. Too dark to live
  15. Outbreak
  16. ツバメ返し
  17. Upside down baby
  18. 影  
  19. ペロレラ・レボリューション
  20. <ENCORE>
  21. Brain soap
  22. Snake Bite
  23. Silent Siren

TarO&JirO

タロー・アンド・ジロー:兄の深江公太朗と弟の深江智二朗からなるロックデュオ。2009年春、兄弟で英国ロンドンに渡り、独創的で血沸き肉踊るギターロックの原型が作られる。切れ味の鋭い演奏、音圧、グルーブ、そしてぴったり息の合った熱いツインヴォーカルで注目を集め、13年12月にミニアルバム『Brothers Fight』でメジャーデビュー。

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