【THE TURTLES JAPAN】『THE TURTLE
S JAPAN Zepp Tour 2015「ELECTRONI
C HUMANITY」』2015年4月21日 at Ze
pp DiverCity Tokyo
flumpoolの山村隆太=YAMAMURA(Vo)と阪井一生=SAKAI(Gu)、そしてプロデューサーとして多くのアーティストを手がける亀田誠治=KAMEDA(Ba)からなるユニット、THE TURTLES JAPAN。この日のライヴは3人にレミオロメンの神宮司 治=JINGUJI(Dr)、シンガーソングライターの磯貝サイモン=ISOGAI(Key)を加えた5人で行なわれた。
アルバムのジャケットと同じ衣装に身を包んだメンバーがステージに現れ、歓声の中“準備はいいか?”というYAMAMURAの掛け声で演奏はアルバムのオープニングを飾る「It’s Alright!」でスタート。前述した通り、アルバムの曲をダンスオリエンテッドなインタールードでつなぎながら曲順通りにノンストップで披露。シーケンスも駆使した演奏に加え、ステージ後方のスクリーンに映し出したさまざまな映像やレーザービームも交えた煌びやかなライティングを使いながら作り上げたまばゆい世界はまさにエレクトロニック! しかし、ここぞというところでベースを唸らせるKAMEDAをはじめ、メンバーそれぞれに主張し合うプレイがバンドならではと言えるケミストリーを生む、躍動感あふれる演奏やファルセットを交えながらYAMAMURAが歌う、情緒表現が豊かなメロディーはまさにヒューマニティーと言えるもので、そのコンストラスト、あるいは絶妙なミックス具合が大きな魅力として、このバンドの存在を際立たせていた。
メンバーそれぞれに隠し芸(?)を披露したメンバー紹介。KAMEDAがペットボトルの水を2本立て続けに一気飲みするというガッツを見せ、客席を大いに沸かせる。そして、“アブラカタブラ”という呪文を満員の観客と歌った「AB LOVE LOVE」、YAMAMURAがアップテンポのリズムに合わせ、扇を振りながら客席を煽った「JAPANESE SPIRITS pile-up」、“ひとつになろう”とシンガロングを求めた「ELE!!!」までラストに向かって、ぐいぐいと盛り上げ、アンコールではまさかの未発表の新曲「五重奏」を披露! ダメ押しで観客を喜ばせた。
アンコールを含めちょうど1時間。若干短めではあったけれど、刺激的なインタールードで曲をつなげるというアルバムとはまたひと味違う曲の聴かせ方とともに、ミュージックシーンの第一線で活躍しているミュージシャンによる熱演を観られたことを思えば、物足りなさはなかった。それに、バンドの未来が感じられるライヴだったところがいい。終演とともにスクリーンに映し出された“SEE YOU IN THE NEAR FUTURE!!”というメッセージが予感させるTHE TURTLES JAPANの今後に期待している。
アーティスト
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