【乃木坂46】『真夏の全国ツアー201
6 ~4th Year Birthday Live~』201
6年8月30日 at 明治神宮野球場
2012年2月22日にデビューしたことをきっかけに、毎年2月22日にバースデーライヴを行なっている乃木坂46。しかし、今年はライヴ会場の改修が相次ぐ“2016年問題”に直面したことで延期となり、今夏8月28日、29日、30日の開催に。このバースデーライヴはこれまで発表してきた楽曲を全曲披露するという趣旨なのだが、4周年目の今年は全112曲を3日間に分けて観せる大ボリュームの内容。最終日となった8月30日は、10枚目のシングル「何度目の青空か?」で幕を開けると、「転がった鐘を鳴らせ!」ではメンバーが花道で水鉄砲を観客に撃ちまくる夏らしい演出も見られ、のっけから観客はハイテンションだ。
メインステージの巨大なセットはジュークボックスをイメージしており、センターから後方、1塁側、3塁側ステージに長い花道をつなぐというスケール。さらに客席をトロッコでメンバーが行き来したりと、スタジアムでありながらファンとの距離がリアルに近くて、興奮が冷めやらない。陽も沈んだ頃、西野七瀬がソロ曲「ごめんね、ずっと…」を涙をこらえながらひとり花道を歩いて歌う。また、「命は美しい」は火柱が立ち登る演出によって、よりダイナミックに響き渡った。
生駒里奈が“神宮、思いっ切りかっ飛ばすぞー!”と叫ぶと、爽快な「太陽ノック」で観客のボルテージもさらに上がり、勢いそのままに、白石麻衣と西野がWセンターを務める「今、話したい誰かがいる」を力いっぱいパフォーマンス。「ハルジオンが咲く頃」は6月に卒業した深川麻衣がセンターだったポジションに川後陽菜が大抜擢され、見事に代役を果たした。アリーナが黄色、スタンドが白のサイリウムのやさしいハルジオン色に染められる。
ソロパートでは、生田絵梨花が「命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」」を歌い上げ、白石がアッパーな「オフショアガール」で煽っていく。本編ラストは齋藤飛鳥の初センターとなる爽快なサマーチューン「裸足でSummer」。大サビで花火が打ち上がるなど、メンバーも観客も大興奮! 齋藤が締めの挨拶をしようとするも、感極まって言葉にならない。そこをすかさずキャプテン桜井玲香が、“今日は、ありがとうございました!”とまとめ上げ、本編は終了した。アンコールは会場全体を使って「夏のFree&Easy」「ガールズルール」を熱唱し、メンバーも観客も紫のペンライトを振っての「乃木坂の詩」で大合唱に。さらに鳴り止まないWアンコールにも応え、「おいでシャンプー」でさわやかに締め括った。年々勢いを増す人気に応えるように成長するメンバーのパフォーマンスは、観客を魅了し続ける説得力が確かにあった。11月9日には16枚目のシングルの発売も決まり、まだまだ動向から目が離せそうにない。
アーティスト
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