【HaKU】今の世の中と並行して歩いて
いけるような音楽を作りたい
L→R 長谷川真也(Dr)、三好春奈(Ba&Cho)、辻村有記(Vo&Gu)、藤木寛茂(Gu)
取材:ジャガー
これまで以上に手応えを感じたという3rdミニアルバム『digitized Grisaille』。しかし、辻村有記(Vo)によれば、前作『astronautS』が最初にして大きな壁となって立ちはだかったとのこと。
『astronautS』を作った後、自分たちのバンドサウンドにひとつの集大成を見てしまった気がして。次の自分たちの音を見つけるのにしばらく時間がかかってしまい…で、メンバー全員が一度楽器から離れて外の空気をいろいろ吸収する時間を設けたんですね。映画や本、身の周りで起こったことを感じてみる。長期間ってわけではなかったんですけど、改めて楽器に触れてみると外で触れてきたものが素直に音に表れて、今の世の中と並行して歩いていけるような音楽を作りたいと思えました
このことをきっかけにバンドのモチベーションも著しく向上、作詞作曲を担当する辻村の考えにも変化が生まれる。
メンバー4人がマックスの状態で挑めた作品は、たぶん今回が初めてだと思うんですよ。ちゃんと曲と向き合えたというか…自分が作詞作曲をするので、先頭に立って曲を提示して、メンバーはそれに付いて来てもらっている感じだったんですけど、今回は曲を提示した瞬間から4人ともが同じパワーで取り組んでいて。メンバー個々の技術もすごい進化をしてるし、考え方も良い方向に変わったというか。そのおかげで、自分の言葉を素直に出せたように思います。これまでは、言葉は言葉、サウンドはサウンドとして重視したくて、歌詞をあまり見せていなかったんですね。ただ、今回は歌詞に歩み寄ったサウンドの付け方をしようと思って。例えば、この言葉には重さが欲しいよねとか、プレイヤーが各々言葉をしっかり解釈した上で音を出す。“ネガティブな心情を歌っているから、サウンドもネガティブさを出せないかな?”とか。言葉をもっと助長する音を付けてもらいました
同作の熱量の高さを象徴する「Gravity」。この曲の誕生が指針を示してくれたと言う。
ど頭のイントロの爆発が全てを物語っているというか。外の空気に触れるってことは、何も良いことばかりを見てきたわけではなかったので、感じたものを素直に音にするんだったら曲に重みを持たせなければいけなかったし、歌詞の世界観も考えました。これができたことで、突き進んでいけるって強く感じました。おかげで、アバンタイトルな作品を作ることができました。どの曲も今までとは違うところで勝負できたと思っていて、次につながるプロローグ的な存在です
アーティスト
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