【Hemenway】再び一歩を踏み出す勇気
を届ける最新作

L→R Ogaching(Ba)、Charm(Gu)、Isaac(Vo&Gu)、 Toshi(Dr)

10カ月連続リリースが進行中のHemenway。その第6弾となる「スタート革命」は、約1年振りのCD。テクニカルな演奏から生れる圧倒的なエネルギー、ドラマチックなメロディー、そこに込められたメッセージがあなたの心を震わす!
取材:田中 大

「スタート革命」、いい曲ですね。

Charm

ありがとうございます。この曲は去年の秋に書いたんです。秋って男としてちょっと寂しくなる季節(笑)。いろいろ考えて、切なくなりまして。その時の気持ちが込められています。“再スタート”をテーマにした曲ですね。振り返ってみると小さい頃から辛いことがあって、再スタートして…っていうことの繰り返し。そんなことも思い出して書きました。

Isaac

自分たちも音楽をやりながら落ち込んだり、上手くいかないこともあるけど、こうしてやり続けてきたんです。そういう自分たちのことも反映されている曲ですね。信じる道があれば、何度でも再スタートすることができる。それって音楽の道に限らず、いろいろなみなさんの人生とも重ね合わせられることだと思います。

Ogaching

僕はメンバーの中で一番年上なんですけど、この年齢になっても失敗ばかり(笑)。どんな人でも思い通りにいかないことはいっぱいあるはず。いろんな人たちにこの曲を伝えられたらいいなと思っています。

Toshi

僕は留学してメンバーと出会ったんですけど、その頃、ずっと練習ばかりしていました。でも、自分よりも遥かに上手い人がたくさんいて、“自分がドラムをやっていて、意味があるのかな?”って悩んだこともあるんです。でも、やっぱりドラムが好きだから、またスタートできたんですよね。そういう経験があるから、この曲は僕もすごく共感できました。

サウンドに関してもすごく力強いエネルギーをくれる曲ですね。ダンサブルな側面も持っていますし。

Toshi

そうですね。テンポが速いですけど、すごくノリもありますから。ライヴでもお客さんを盛り上げたいです。

Isaac

歌っていると心拍数が上がります。実はかなり息が辛い曲なんです(笑)。でも、その必死感が、曲に込められている想いと合っていると思います。

ギターソロがアコギですよね。あれ、すごくカッコ良い!

Charm

ソロはアコギで爽やかな感じを出したかったんです。ライヴでどうしようか悩んでいます(笑)。今のところ普通にエレキギターでやっているんですけど。

今の日本のバンドってソロを抑え気味にすることが多いですけど、Charmさんはダイナミックに弾くじゃないですか。それはHemenwayの魅力のひとつになっていますよ。

Charm

僕は子供の頃からギターソロが好きなんです。3分間くらいの曲でも、早送りしてギターソロだけ聴いたりしていたくらいで(笑)。だから、ソロはいっぱい弾いているんですけど、そういう人が増えたらいいなと思います。でも、「スタート革命」は、メンバーそれぞれの見せ場がありますよ。

ミュージックビデオは、円形のフォーメーションで演奏するみなさんの周囲をカメラが回って撮影した映像じゃないですか。メンバーそれぞれの見せ場があるこの曲の映像として、大正解だなと思います(笑)。

Isaac

なるほど(笑)。あのビデオの撮影は大変だったんですよ。動きが静止しているところがありますけど、本当に僕らが動きを止めているんです。CGとかじゃないアナログ。

Charm

ネクタイとかも止まっているみたいに固定して撮影しました。

Toshi

体勢が辛くてプルプルしたり(笑)。

Ogaching

筋肉痛が大変でした(笑)。

涙ぐましい努力の末に完成したミュージックビデオも必見ですね(笑)。「スタート革命」はアニメのオープニングテーマですけど、どんなことを感じていますか?

Isaac

朝の8時半に起きて番組を観てます(笑)。自分たちの曲を新鮮な気持ちで聴くことができました。

Ogaching

小さい子たちが聴いてくれているかと思うと、すごく嬉しいです。

Isaac

僕とCharmはアメリカに住んでいた時、アニメの影響で日本の音楽を好きになったんですよ。自分たちがアニメの音楽をやるようになったと思うと…大人になったんだなっていうのを感じます(笑)。

(笑)。これまでもアニメの曲をやったことがありますけど、海外から感想が届くこともあるのでは?

Toshi

タイの方から感想をいただいたことがありました。

Charm

去年はフランスの『JAPAN EXPO』でライヴをやったんですけど、たくさんのお客さんが日本語で歌ってくれました。世界がひとつになった気がしました(笑)。

Ogaching

「スタート革命」も、いろんな国の方に聴いていただけたら最高ですね。

配信のリリースが続いていて、今回のシングルは約1年振りのCDですけど、やっぱり独特の感慨がありますか?

Isaac

すごく嬉しいですよ。CDってアーティストの手紙みた いなものだなと思っていて。手紙ってメールとは別の嬉しさがあ るじゃないですか。あの感じと似ているなと思います。

現在10カ月連続シングルリリースの真っ只中で、今回は6作目なんですね。

Toshi

半分を越したんですね。10カ月連続の渋谷eggmanのライヴも毎回頑張っています。

Isaac

まだまだ意欲でいっぱいですよ。カッコ良い曲を出したいので、制作を進めています。

Ogaching

配信はブログみたいなもので、CDは手紙。それぞれの良さがあるんだと思います。僕らの物語が、こうやって1カ月に一度届けられるのっていいですね。

Charm

今って世界中のどこにいても、聴きたい人に音楽を届けられるいい時代でもあるんですよね。だから、これからもいい曲をどんどん作って届けていきたいです。

「スタート革命」 2013年06月26日発売
Ki/oon Music

  • 期間限定盤
    KSCL-2249 630円

  • 通常盤
    KSCL-2248 1223円

Hemenway

ヘメンウェイ:アメリカのマサチューセッツ州ボストンのバークリー音楽大学で出会ったOgaching(Ba)、Toshi(Dr)、Isaac(Vo&Gu)、Charm(Gu)が2011年に結成した4人組ロックバンド。バンド名は4人が住んでいた周辺に実在するボストン市内のストリートネームから命名。自分たちが大好きで多大な影響を受けた、日本のロック&ポップスシーンでの活動を熱望して来日。本格的にライヴと制作を続ける中、2011年11月にシングル「Listen」でメジャーデビュー。2012年1月にはテレビ東京系アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』のエンディングテーマに起用された、2ndシングル「バイマイサイド」をリリース。同年5月にはTBS系アニメ『エウレカセブンAO』のオープニングテーマとなった3rdシングル「Escape」、6月にはテレビ東京系アニメ『デュエル・マスターズ ビクトリーV3』のオープニングテーマに抜擢された4thシングル「スタート革命」を発表。日、英、韓の3ヵ国語を自在に操る新感覚のポップミュージックが徐々に浸透し始め、東京・渋谷WWWなどでのワンマンライヴも成功を収める。2013年1月からは10ヵ月連続で配信シングルをリリースし、同年12月に待望の1stアルバム『The Music』を発表。

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