【宇宙コンビニ】真摯に良い音楽を作
って届けていきたい
L→R だいじろー(Gu)、えみちょこ(Vo&Ba)、なずお(Dr)
昨年10月に初の全国流通盤となるミニアルバム『染まる音を確認したら』をリリースし、その後は初の海外ツアーを行なうなど、国内外問わず意欲的な活動を行なっている宇宙コンビニが2ndミニアルバム『月の反射でみてた』を8月6日にリリース!
取材:高良美咲
宇宙コンビニは2012年1月に京都で結成されたとのことですが、結成のいきさつは?
えみちょこ
もともと個々に音楽活動をしていて、私がシンガーさんのサポートをする時にギターで呼ばれたのがだいじろーさんでした。その時に、新しくインストバンドをしたいとだいじろーさんに誘われたのがきっかけです。
結成から現在までの活動の中で、バンドとしてや音楽性の変化はありましたか?
なずお
結成してしばらくは、多くの方々に知ってもらおうという思いで、いろいろなライヴハウスに出演していました。主に京都、大阪ですね。宇宙コンビニはもともと歌モノとインストの曲を半々でやっていたんですが、やはりさまざまな客層に親しんでもらえるように、という考えで徐々に歌モノの曲が増えてきていますね。
メンバーのもともとの音楽のルーツはどういったところだったのでしょうか?
なずお
僕はもともとプログレとかフュージョンが好きでした。
えみちょこ
それぞれいろんな音楽に影響されていますが…その中でもJ-POPの色をこのバンドで出していると思います。
今作を通して初めて出会う人や、これから出会う人たちに宇宙コンビニがどんなバンドなのかを分かりやすく自分たちの言葉で説明するとしたら?
えみちょこ
バンド名の由来でもあるのですが、“宇宙のような壮大さを身近に感じられるバンド”…と思ってもらえるように頑張っています(笑)。
昨年10月にリリースしたミニアルバム『染まる音を確認したら』は初の全国流通盤ということで、今までの集大成のようなところもあったと思うのですが。
だいじろー
まさに、初期のえみちょことふたりで活動してきた時からの集大成と言えます。リスナーの方の心を僕たちの音で染めて、それを確認したいっていう意味からこのタイトルがきています。想いとしては個々のやれることを出し切って、どこか人の心に引っかかるような作品を作ろうと話していました。
リリース後は初の海外ツアーを行なうなど国内外問わずさまざまな活動を行なっていますが、海外の経験はバンドにどのような影響を与えていますか?
だいじろー
やはり自分の中で視野が広がりました。海外に行く度に自分の価値観や考え方とはまったく違うんですね。それが良かったり悪かったりの気付きがあって、とても楽しいです。そして、勉強になります。音楽が純粋に楽しいものだったということにも気付かされました。
今改めて振り返って、『染まる音を確認したら』はどのような作品になったと思いますか?
えみちょこ
当時の“宇宙コンビニ”を上手く詰め込めたんじゃないかなぁと。“これが私たちです”と言える作品です。
8月6日にリリースされるミニアルバム『月の反射でみてた』は、いつ頃から構想があったのでしょうか? また、制作の上ではどのようなことを意識していたのでしょうか?
だいじろー
半年以上前だったと思います。新曲をだいたい4曲入れようと思ったのですがなかなか進まないところもあり、いろいろ苦戦しました。今作は「Everything Changes」「闇には祝福を」「光の加減で話した」「足跡」は自分の中でコンセプトとしてリンクしている部分があって、これらは入れたいなという考えはありました。
えみちょこ
今回はコンセプトになっている曲のつながりがあったので、前作よりも歌の入れ方や表現の仕方もレコーディング中に模索して作りました。
幕開けを飾る歯切れの良いバンドサウンドの「origin」はどこか神秘的で、そこから続く「Everything Changes」の流れで一気に宇宙コンビニの世界に引き込まれました。
だいじろー
「origin」は“起源”などの意味があるように、始まりを感じさせるような雰囲気にしようと思い作りました。最初ギターを通しで作り、それをスタジオで組み替えて作っていったのですが思っていた以上に苦戦しました。「Everything Changes」に関しては、“全て変わっていく”というコンセプトのもと作りました。歌詞もそうですが、楽曲も変化のある流れになっていると思います。
「闇には祝福を」の歌詞には“月の反射でみてた”という今作のタイトルにもなったワードが出てきますが、この言葉に込められた意味とは?
だいじろー
“月の反射でみてた”という意味は自分の中ではそのままの意味です。ただ、今回のアルバムコンセプトでの場面での解釈は、“自分たちの想いや音を月に託して、月の光でさまざまなところへ広げていきたい”というイメージにあたりますかね。
他にも「光の加減で話した」など、光を想像させる歌詞が多いのも印象的でした。
だいじろー
前回のアルバムの歌詞に関しては、抽象的でリスナー側にイメージしてもらいたいという意志だったので、解説などもすることはありませんでした。今回に関してもそうですが、この楽曲の歌詞は自分的に直接的な表現が少し多いように思われます。ここに出てくる“君”は“自分”に置き替えられます。
今作には全6曲が収録されているわけですが、中でも印象深い楽曲は?
なずお
「EverythingChanges」です。曲を作るにあたって、一番いろいろな意見を出し合って完成した曲ですね。1サビ終わりの間奏からは、全員で納得いくまでフレーズを練り直しました。その結果、かなり満足いく楽曲になりました。
複雑なテクニックを自然に織交ぜているインストゥルメンタルから、ささやきに近いウェットな声が紡ぐ、メッセージ性にあふれた楽曲までさまざまな楽曲が入っていますが、どのような一枚になったと思いますか?
なずお
かなり挑戦的なアルバムになったのではないかと思っています。前作の『染まる音を確認したら』は明るくポップで聴きやすい曲が多いですが、今作は複雑かつ少し暗いイメージの曲もあり、前作とはまったく別のタイプのアルバムに仕上がっていると思います。
『月の反射でみてた』リリース後はどのようなことを行なう予定ですか?
だいじろー
ツアーを数カ所で行ない、僕たちの今回の集大成を発表する予定です。今後の展望はまだ決まっていませんが、どういう状況であれ真摯に良い音楽を作って届けていきたいという想いが強いです。僕たちの音楽で、ひとりでも多く毎日が良い方向に傾けばとても嬉しいです。
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