【湘南乃風】人生をパズルに例えたパ
ワフルな新曲

L→R SHOCK EYE、RED RICE、若旦那、HAN-KUN

昨年の10周年を大成功に終え、次なる目標の20周年に向けて走り始めた湘南乃風。「パズル」は、彼らの第二章の幕開けとなるニューシングルだ。前向きで力強いメッセージが込められた新曲について、RED RICEとSHOCK EYEに語ってもらった。
取材:土屋恵介

10周年を越えた、現在の湘南乃風はどんな方向を向いているかを訊かせてください。

RED RICE

10年は目標のひとつだったので、横浜スタジアムのステージ上で、4人でここまで来れたなって同じ気持ちを感じられたし、もちろんまだまだ行くぞって気持ちにもなりましたね。10周年が終わって、今は真っ白いキャンバスに次の新しい絵を描いていくぞっていう清々しい気持ちです。みんなソロ活動してるし、より個々のキャラや、やりたいことが色濃く出た、今までよりもそれがもっと混ざり合った湘南乃風になっていくのかなって感じ始めてますね。

SHOCK EYE

10年って俺は良い意味で長い印象があって。紆余曲折あったし、これから次の20周年に向かうには、すごく助走が大切だなと思ってます。この1〜2年はアイドリング吹かしまくって、勢いよく飛び出したい。それに見合うみんなのテンションもすごくあるし。あとはどれだけアクセルを吹かすか。4人が一丸となってやっていきたいなって思ってます。

そんな中でリリースされる新曲「パズル」は、湘南乃風が次の10年を戦っていく、まさに第二章の始まり曲ですね。サウンドはパワフルで、歌詞も気合いがこもってるなと感じました。

SHOCK EYE

この曲は先にドラマの主題歌の話をいただいて作った曲なんですよ。ドラマのイメージに沿いながら、新たな1歩目を踏み出す今の自分たちのマインドとつながる共通点を探して、その中で“パズル”って言葉が出てきたんです。

RED RICE

今回、自分のパートはすごく作り直しました。パズルに例えるってテーマが出てから書きやすくなって、今の俺らにぴったり合う曲になりましたね。

サウンドは、どんなところにこだわったのでしょうか?

SHOCK EYE

トラックはHAN-KUNと俺が手がけました。シリアスなドラマだからこそノリもありつつ、心に残るシーンを見せられたらって。HAN-KUNはダンスホールのトラックが上手い。俺は自分の活動でTHE 野党ってバンドをやってて、ミクスチャー的なものが好きなんです。今回、THE 野党のトラックメイカーの篤志と一緒に、HAN-KUNが持ってたデモをアレンジしていったんです。メンバー同士の音を融合するって作り方は初めてやりましたね。個々の活動が湘南にフィードバックできたのは、新しい挑戦としても良かったと思います。

RED RICE

曲作り自体も、ほんとパズルを作るみたいでした。もともとのサビの位置が変わって、それによって歌詞を変えたり、音も変えたりして…個々のバースはそれぞれで作るから、その並びが変わるだけでメッセージの伝わり方が変わるんですよ。何度も試して、最後にピタっとはまって完成したって思いましたね。

歌詞には未完成のパズルを自分の思いで作っていくという、前向きな思いが太い軸でありますね。

SHOCK EYE

こういうテーマは、よくある悩みだし、よくある答えだけど、人を励ます時にストレートに言っても、逆に相手が意固地になって伝わらない時ってあるじゃないですか。だから、今回はパズルに例えて背中を押せたらって発想で作りましたね。パズルって人生っぽいなって。ものすごい数のピースを組んでいくうちに絵ができてくる。でも、自分の思い描く絵と違うものができたりもする。その時に、そのままやり続けるか、それともブチ壊して、そこから小さくても良いから自分の好きな絵を描くほうが良いのか。“やっぱり、自分の好きな絵を描いていったほうが良いんじゃない? 今からやり直しても遅くないよ”って、聴いてくれる人が感じてもらえたら良いなって。

そんな歌詞は、湘南乃風として第二章のヒストリーをゼロから書き込んでいくぞって意気込みにも見えますね。

SHOCK EYE

そうですね。俺らの場合だと、いろいろ積み上げた上にあるゼロってイメージですね。ここから良いスタートを描いていきたいですね。

そして、カップリングの「Freeeeeeeee」ですが、こちらは夏感たっぷりなスカチューンですね。

RED RICE

夏フェスで歌いたい曲を作ろうと思ったんです。夏フェスって、やる側の自分らもお客さんも楽しみにして集まる場所じゃないですか。そこで盛り上がるならスカが良いなって逆算して作っていったんです。サビは自然な感じでできたんですよ。それをみんなが“良いじゃん!”って言ってくれて。俺が作ったサビを、そのまんまみんなが歌うってことが初めてだったので、それも新鮮でした。それぞれのバースで4人のキャラも出てるし、4人で歌うサビでこれだけさわやかなのもあまりないので、こういうのもありだなと思えましたね。あと、“e”がいっぱいあるのは、画数を13画にしたかったんです。スゲー縁起が良いってことを聞いたんですよね(笑)。

SHOCK EYE

そうなんだ(笑)。この曲はライヴで歌ったけど、スゲー気持ち良かったし、すごく盛り上がって、これから夏フェスのレギュラー曲になりそうだなって思いましたね。

話にも出ましたが、今年はいろんな夏フェスに出ますね。

RED RICE

夏フェスは良いバンドを観て食らったり、それが刺激になるし、すごく良いなって。スゲー楽しみですね。

SHOCK EYE

いろんなアーティストの中でやるからには、パフォーマンスで“ヤベーな湘南”って言われたい。4人で勝負挑む気持ちでやるし、出演者もお客さんも圧倒したいですね。

良い感じで、この先の活動を飛ばしていけそうですね。

RED RICE

今後の予定もいろいろ決まってるんで、ガンガンいきたいですね。

SHOCK EYE

10周年を一丸となって頑張って、それが良いスタートダッシュにつながった気がするし。それをものにした時に、ほんとの意味で10周年の成果が報われると思いますね。

「パズル」 2014年08月06日発売
TOY’S FACTORY

  • 【初回限定盤(DVD付)】
    TFCC-89509 1944円

  • 【通常盤】
    TFCC-89510 1296円

湘南乃風

ショウナンノカゼ:人間の持つ喜怒哀楽を魂で歌う4人組クルー。2000年~2003年、自らのレーベル『134RECORDINGS』を立ち上げ、合計4本に及んだオリジナルミックステープを携えて全国ワンボックスツアーを敢行。当時のテープの1本に『湘南の風』という表題があり、後の湘南乃風というクルー名の起源となった。03年、アルバム『湘南乃風 ~Real Riders~』でデビュー。“風伝説”と呼ばれる4人のストーリーを紡ぎ続けている。

アーティスト